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16 起床 ページ16

目を覚ますと知っている天井と朝日。
昨晩のことを薄ら思い出して身体に触れた。
良かった…なんともない。

大気「おはようございます」

A「たいきさん」

目覚めに合わせたかのように大気さんが部屋に入ってきた。手には分厚い本が3冊。

大気「休養はしっかり出来ましたか?」

何故?と聞くと私は2週間と随分長く眠りについていたらしい。この2週間の間に色々なことが起きたと大気さんは言った。

大気「マネージャー不在…と言っても3人でやってけるのですが雑誌にテレビ、ダンスにラジオ引っ張りだこです」

衝撃のデビューからハードなスケジュールを毎日こなしていた。

A「本は読む時間なかなかないですよね」

分厚い本を指さす。

大気「ええ、まあ」

「地球ではこれくらいの若者は学校という所で色々と学ぶんですよ」

A「学校?」

大気「先日も伝えたでしょう?十番高校に通うと」

なるべく敵や人々にも怪しまれないようにするのだと。

大気「それにこれは私の本ではありません!」

ドサドサとサイドテーブルに本を置く。
私も勉強をしろという事だ。

A「いつから私はその学校に行くことになるの?」

大気「来週ですね」

A「無理だって…こんな量」

積まれた本たちは自分の手のひら位の厚みくらいある。

星野「大丈夫!手伝うからさ!」

「な?大気!!」

ダンスの練習終わりなのか汗を滲ませた星野くんが部屋を覗き込んできた。
大気さんを見ると頬を掻きながら、先日の借りを返したいからと言った。

大気「あなたの力は素敵な力でした」

「あれが無ければ志半ばで消えていたでしょう」

星野「回りくどいなぁ!シンプルに言いなよ」

大気「うるさいですね…」

コホンと咳払いをすると大気さんは続けて、

大気「あなたをこのまま死 なせるのは惜しいと思いました。我々のプリンセス探しと並行してあなたの覚醒もお手伝いしたい」

「下手くそでしたがあの輝きや力は間違いなくプリンセスの輝き」

星野「なあなあ!Aの力は何だったんだ?大気のヤツ全く教えてくれなくてよ…」

大気「あなたって人は、空気が読めない人だ」

「素敵な力ですよ、いずれ見れますからね」

A「大気さん」

私は必死だったからあまり覚えてないけれど、彼が言うんだから間違いないよね?

A「よろしくお願いします」

大気「こちらこそ」

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ありさ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (10月1日 2時) (レス) id: 647515eb4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2023年7月24日 22時

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