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15 兆し ページ15

あーあ、死 んじゃうよ。

青白い光が視界を覆ったはずが急に目の前が暗くなる。
目は閉じてない。

A「メイカー!!」

メイカー「逃げてって言ったのに…丸腰でおバカさんね」

一瞬、彼女が透けた気がした。
紫の綺麗なクリスタルが輝いただけかもしれないけど。


A「ごめんなさい…2人呼びに行けなかった」

メイカー「そう、じゃあ何とかするしかないわね」

私が力を使ったのが原因だし、と乱れた髪を結直した。

A「クリスタルさん」

「私に力を貸して」

役立つかわかんないけどこのままじゃメイカーが。

アイアンマウス「生まれたての光ね、狩りがいがある輝き」

A「私たちを守って!!!」

メイカー「使いこなせないあなたが!使ってしまったら!」

メイカーが叫んでる。また暴走するのかな?
移動しかしたことないからなぁ。
リングは私の強い願いに応えるように強い光を放った。
同時にものすごい勢いで力がリングに吸い取られている感覚。

メイカー「解放しちゃダメ!!」

A「そんなこと言われたって、止め方知ら、ないっ」

光はゆっくりと私とメイカーを包んだ。
私の力がわかった気がする。
乱れた彼女の髪がゆっくりと纏まり、擦り傷や切り傷は紅い口を閉じていった。

アイアンマウス「なんなの?時間を巻き戻したのかしら」

メイカー「素敵な力、」

「おかげで戦えるわ」

膝から崩れ落ちる私を優しく受け止めて座らせると敵に手を向けた。

メイカー「スター・ジェントル・ユーテラス!!!」

敵は悲鳴と共に消えた。

メイカー「大丈夫?」

A「なんとか」

メイカー「とんだ買い物になりましたね」

A「……」

解放ってなんだろう。
こうして無事だからきっと大したことない。

ファイター「おーい!2人とも!!」

メイカー「遅いですよ」

ファイター「疲れて寝ていたら急にパワーを察知して飛んできたのよ?これは一体…」

敵に襲われたこと、私が力を使ったこと。
手短にメイカーが話しているのを最後に瞼が落ちていた。

16 起床→←14 メイカー



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ありさ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (10月1日 2時) (レス) id: 647515eb4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2023年7月24日 22時

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