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14 メイカー ページ14

??「もう1人はどうしたのかしら?」

メイカー「置いてきましたよ、あなたの相手は私一人で十分ですし」

??「偉そうな口だこと…このセーラー アイアンマウスに平伏すといいわ」

少し離れた所で徴発的な会話をする2人。
足元に居たネズミたちはいつの間にかメイカーの周りを取り囲むように回り始めた。

アイアンマウス「ギャラクティカ・クランチ!!」

メイカー「スター・ジェントル・ユーテラス!」

黒い雷を纏う青白い光と紫の光がぶつかる。
相当なパワーがあるのかメイカーは圧されている。

アイアンマウス「大した事ないじゃない」

メイカー「何も考えずに力でゴリ押しだなんて、芸がないですね」

アイアンマウス「!!」

お前達!と敵の合図でメイカーを囲むネズミたちが一斉に彼女に襲いかかった。

A「メイカー!」

メイカー「走りなさい!!」

言葉を遮るように彼女は叫ぶ。

A「でもっ」

メイカー「大丈夫ですから、直ぐに追いつきます」

「2人に連絡はしましたから!走れ!!!」

冷静な大人しい口調の彼女から聞いた事のない声量に私はただ従って走り出した。
振り返っちゃいけない。そう付け足された気がしてただ真っ直ぐ星野くんと夜天くんの待つ家に走った。

A「!!!」

阻むようにネズミが私を囲む。

A「なんてすばしっこいの!?」

避けても避けても囲んで飛びついてくる。
まだ家まであるのに。

メイカー「ああああ!!」

甲高い笑い声と悲鳴。






アイアンマウス「あら優しいのね」

結局私はメイカーの元に戻っていた。
うつ伏せの彼女が横目で私を見ると一言二言文句を言っていた気がする。

A「何が目的なの?」

恐怖で足がもう動かない。
きっと声も震えている。何も出来ないから。

アイアンマウス「目的?セーラークリスタルを集めているのよ」

A「もう持ってるんじゃないの?」

アイアンマウス「もっと必要なのよ」

A「集めてどうするの?」

アイアンマウス「…鬱陶しい女、時間稼ぎかしら?」

そう、時間稼ぎ。
これだけメイカーが力を使えばきっと2人が駆け付けてくれる。
私にはこれしか出来ないから。

アイアンマウス「このセーラー戦士を助けたいのね」

「1つ方法があるわ」

A「何?」

アイアンマウス「あなたのセーラークリスタルを代わりに頂戴!」

メイカー「A!」

アイアンマウス「ギャラクティカ・クランチ!!!」

15 兆し→←13 大気



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ありさ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (10月1日 2時) (レス) id: 647515eb4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2023年7月24日 22時

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