11 精霊 ページ11
A｢ファイター…もういいわ、帰りましょう｣
時間がどれだけ経ったかわからない。夜天くんや大気さんに迷惑がかかる。
ファイター｢ダメよ絶対に手掛かりがあるはずなんだから！｣
A｢どうしてそこまでしてくれるの！？｣
｢面影を重ねてくれるのは光栄だけど…他人よ？｣
そう言うと彼女は止まって私を見る。
ファイター｢アイツは容赦なくAのクリスタルを今度こそ奪いに来るわ｣
｢闘えなくていいから逃げる術を身につけて欲しい。同じセーラー戦士として生き残って欲しい、願わくば…｣
少し躊躇った後、ギャラクシアを倒す力になって欲しい、と。
A｢ギャラクシア…｣
それが私の帰る場所を粉々にした人の名前なの？聞いただけで背筋が凍った。
どうして？会ったこともないのに？
ファイター｢今や銀河のほとんどがギャラクシアの手の中にある、もしかしたら太陽系のセーラー戦士とアタシ達しか居ないかもしれない｣
A｢そんな…戦士になれたとしても敵わないよ｣
ファイター｢じゃあこれはアタシの我儘ね、こうして出会ったのも何かの縁だと思うし…それなら生きて欲しいって思うのよ｣
あと少し回ったら帰りましょ。と少し寂しく言うとまた手を引っ張ってくれた。
私がそもそも母星に向かう前に地球になんで降り立ってしまったのかな。
ファイター｢ねえ、あれ何かしら｣
ファイターが指をさす先を見つめると何やら岩じゃないものがフワフワと浮いていた。
近づくと私にそっくりな姿かたちをしているが力尽きそうになっているのかボロボロで今にも消えそうだ。
A｢ファイター…｣
ファイター｢触れてみたら？｣
言われるがままそうするとリングと共鳴するように光った。
？？｢お待ちしておりました……プリンセス｣
自分と同じ声を聞くのは変な感じがする。
守護精霊｢私はこの星と貴女様をお守りする守護精霊、セーラーパワーガーディアン｣
A｢守護精霊…｣
私がポカンとしているとファイターが色々と聞いてくれた。
ファイター｢リングで映像は観た、詳しく説明はできるかしら？｣
守護精霊｢一瞬の出来事だったので隠れるのが精一杯でした｣
ファイター｢誰が襲ったかわかる？｣
すると守護精霊は金色を纏う者だと答えた。
それが彼女の言うギャラクシアらしい。
ファイター｢まだいくつか聞いて良い？｣
守護精霊｢はい｣
ファイター｢貴女のプリンセスの変身スペルを教えてちょうだい｣
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ありさ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (10月1日 2時) (
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作者名：kne.hrknt（ハル） | 作成日時：2023年7月24日 22時
