02 流星雨 ページ2
初めて感じる柔らかい感触と甘い香りで目が覚めると知らない天上。私は空しか見たこと無かったから当然なんだけど。
??「目、覚めたな」
声がしたのでハッと目線を向けると長い黒髪をひとつに束ねた青年が椅子に座っていた。
??「大丈夫、悪いことはしない…オレは星野光だ」
よろしく。と握手を求められた。
また電流が流れるんじゃないかと思った私は躊躇った。
A「何故助けてくれたの?」
こんな見知らぬ人に何故親切を?
星野「って聞かれてるぞ!?大気!!」
大気「そんな大声で呼ばなくったって近くにいますよ」
「あなたには星の輝きがあるから、というのが理由でしょうか」
星の輝き?
大気「その様子…まだ自覚がないみたいですね」
星野「まあ昔のオレたちもそういう時期あったし」
??「でもこの星の戦士じゃなさそう」
「あ、ボクは夜天」
星の戦士?知らないことを話されて完全に置いてけぼり状態の私。すると星野という青年が近付いてきた。
星野「肌身離さず持っている物はないか?」
突然そう聞かれる。そんな物ないけどなぁ。
夜天「自分はそう思ってなくても、本能的に盗られたら困る…そういう物は無いの?」
自分の服をガサゴソ探してみると、コツンと指先に何かが触れた。
A「これ、かしら」
私も初めて気が付いた、こんな物を持っているだなんて。
リングを3人の前で見せた。
大気「小さいですが、間違いなさそうですね」
夜天「出来たてのクリスタルってこと?」
先程からよく分からない言葉がチラホラと出てくる。
星の輝き、星の戦士、そしてクリスタル。
星野「宇宙は今も拡大し続けているからな、でもどうしてこの地球に?」
あ。そうだ。
A「私、夢を見るんです。まだこの身体になる前の私は無機質な宝石みたいな形をして…変な夢で」
どうやってここに来たのか…。
薄らしか覚えて居ないけれど、確か。
A「同じ方向に流れる光に着いて行ったら、気が付いたらここに」
なるほどな、と3人の青年は頷く。
彼らについて行けば何かわかるかもしれない。
星野「ここは危険だ、早く離れて母星に行った方がいい」
大気「向かわせてどうするんです?奴の大本命であるここが狙われる今、今更母星に行ったところで」
夜天「そうだよ!戦士が誰も居ない星なんてとっくに消されてるよ」
星野「だからと言って自覚も覚醒もしていない者を連れて行ったって仕方ないだろ…」
私には何一つ分からなかった。
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ありさ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (10月1日 2時) (レス) id: 647515eb4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2023年7月24日 22時