羊ちゃんと烏くんの朝 ページ1
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午前7時40分。いくら学校の近くだからって、そろそろ起きないと遅刻ちゃう。そんな時間。
カーテンを全開にしても全く目を覚ます気配のない恋人は、極上の肌触りの毛布にくるまったまま。
きっと、この毛布が悪いのね。
｢北斗くんもう起きてよ〜｣
｢ん……、今日は休む｣
｢そんなこと言って休んだことないじゃん｣
｢今日は無理……｣
寝起きの低い声は不機嫌そうに聞こえるけど、ただ眠いだけなので気にしない。こうなった時の北斗くんは、放っておいたらいつまで眠ってしまうから実力行使にでるしかないのだ。
｢ねーえ、おはようのちゅーしよ？｣
｢………する｣
｢はい、おはよ｣
｢………はよ｣
毛布に潜って、形のいい唇に自分の唇を押し付ける。
北斗くんの唇ってちょっと冷たくて少し硬いの。だから触れてると気持ちよくて、いつまでもくっ付いていたい気がしちゃう。そんなことしてたら完全に遅刻だけど。
｢終わり…？｣
｢ん、終わり｣
｢Aは足りなくねーの？｣
｢足りないけど……学校間に合わなくなる｣
｢じゃあ間に合えばいーのね？｣
くすって笑い声が聞こえた時には、北斗くんの体温で温まったベットに引きずり込まれてた。
寝起きの熱い舌先に唇をノックされたらそれを拒むことはできない。溶けちゃいそうなキスは遅刻の焦りなんて全部溶かして、頭ん中は北斗くんでいっぱいになってしまう。
緩い腕の拘束は本気になれば外せるそんな力。だからずるい。逃げられる余裕を持たせて、私が自ら北斗くんの腕の中を選ぶように誘導する。
仕上げにチュッて可愛い口付けを落とした北斗くんは、涙目の私にお構いなしに大きな欠伸と背伸びをした。
これは、もう起きたの合図。
｢やっと目覚めた｣
｢起きるのに時間かかり過ぎ〜｣
｢朝から乱れたAが見れて満足｣
｢……変態さんが居る｣
｢それは今更でしょ？｣
うすく笑った北斗くんはパジャマ代わりのTシャツを脱ぎ捨てて、鍛えられた腹筋を惜しげも無く晒す。細マッチョなその身体は、かっこよすぎてもはや罪だと思う。
｢なーに見てんのよ｣
｢見えちゃっただけ〜｣
｢でも好きでしょ？俺の身体｣
｢う……それは…｣
｢素直になれば？俺はAの身体好きだけど？｣
｢もーいいから早く着替えて！｣
熱くなった顔を隠すためにそっぽを向けば、怒んなよって言った北斗くんに優しいキスを落とされた。
こーいうところが私の恋人のずるいところ。
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sail(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございます🥺🥺のろま更新ですがお付き合いいただけると嬉しいです☺️ (2021年11月28日 23時) (
レス) id: 68c0c1ca67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 最高です！！ (2021年11月27日 20時) (レス) @page6 id: d4e3594bec (このIDを非表示/違反報告)
sail(プロフ) - チオさん» キュンキュンがお届け出来て嬉しいです◎！これからもよろしくお願い致します🙇♀️ (2021年11月19日 20時) (レス) id: 68c0c1ca67 (このIDを非表示/違反報告)
チオ(プロフ) - すんごあキュンキュンがたまりません♥頑張って下さい💖 (2021年11月14日 23時) (レス) @page3 id: e9ee2ac785 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sail
| 作者ホームページ：http://ma-no homepage
作成日時：2021年11月14日 21時
