太陽の笑顔を守るため

生得領域2 ページ3

灰原side
補助監督「着きましたよ〜。」
灰原『あ、はい!!ありがとうございます!
うわぁ…』
ついたのは古びたトンネル。苔がびっしり生えていて看板があるけど読めるのは『神通りトンネル』だけ。ちょっと気味悪いなぁ…。七海がいれば心強いけど…。
補助監督「帳を下ろします。ご武運を」
灰原『ありがとうございます!!』
帳が降りきって歩き出す。少しジメジメしているけど気持ちいいかも!!
〜♪通りゃんせ通りゃんせ
ここはどこの細道じゃ天神様の細道じゃ
通りゃんせ通りゃんせここはどこの…
灰原『え？なんで…わっ!』
コウモリ…違う!呪霊だ!!七海から予備で貰った呪具を振りかざす。切れ味がいいから気に入ってる！！
ーパキンッ!
灰原『え…』
折れた!?油断してた！嘘でしょすっごい硬い。切られた。飛んできてるあのコウモリみたいな呪霊。駄目だ死ぬ…死ー
?「危ないっ！」
灰原『えっ？わっ!』
誰かに押し倒された！頭は打たずにすんだ。ぎりぎり僕の頭上を通っていくあの呪霊。死ぬかと思ったぁ!!危な！
？「大丈夫ですか!?生きてますか!?」
灰原『大丈夫です!!めっちゃ元気です!!』
？「良かったぁ〜。ひとまず外に出ましょう!!」
灰原『はい!!』
終わりは見えなかったはずなのにいつの間にか出口がある。良かったホントに。
灰原『え…？え!?』
？「あれ、高専の人…?え!?」
外に出て見てびっくりした。命の恩人は十年前に死んでるはずのAさん！なんか写真より綺麗な気が…そりゃあ昔だからね！画質は荒いか！七海がいたら怒られるかもだけど、うん！めっちゃかわいい!アイドルかな!?
…うん、ふざけすぎたね！気張っていこ！そうだね、あと、一番は色が無い。声しか聞こえない。木も揺れているし、歩けている。自分とAさんは色がある。それ以外聞こえない。空…も色がないから時間がわから…あ！ケータイケータイ…あれ？待って
灰原『ケータイが無い!!呪具もない!!壊したけど！』
チャックのところにしまったケータイがない!
A「だよね!?私も!」
Aさんも同じらしい。
っていうか、それは置いといて
なんで死んでるはずなのに生きてるの…？え!?僕死んじゃった！？そんなバナナ!?←
しかも時間わかんないって…！？

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