【鬼滅の刃】"隠し子"と呼ばれた最強の隊士

肆拾壱-41- ページ42

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どう反応すればいいか分からない。
もしかしたら、この人の知り合いの人と名前がたまたま同じだけなのかもしれないし。


『えっと、はい、私はAって名前ですけど……。』


「わー、やっぱり？？冷泉Aちゃんよね！！」



え、苗字まで一緒？



『あの、すみません、もしかしたらたまたま同姓同名かも知れませんよ？』



「んー、じゃあ、お母様のお名前、冷泉葵でしょ？」


『……っ！？』



唐突に出てきた母の名前に同様を隠せない。
この人は私のことを知っているみたいだし。



『えっと、合ってるんですけど。すみませんが私、貴方のこと思い出せなくて……。』



「仕方ないわよ！Aちゃんと会ったのはあなたが1歳の時なんだもの。」



ホワッと優しく笑みを浮かべる女性はどことなく母に似ている気がする。


「あのね、Aちゃん、貴方のお母様からは聞いていないかもだけれど、冷泉家の本家はね、ここにあるの。良ければ寄っていってね。」



ニコニコとしながら彼女は私に鍵を握らせてくる。多分これは本家の家の鍵なんだろう。


色々とついていけなくて、混乱する私を他所に、彼女は、「またね」と手を振りながら去って行った。


『この鍵……どうするかなぁ……。』



この出会いが柱の皆を巻き込む騒動になるとはこの時の私は知る由もない。





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