【鬼滅の刃】"隠し子"と呼ばれた最強の隊士-弐-

伍拾捌-58- ページ10

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-一葉side-


人、人、人。


人の多さに圧倒されながらも、村について人間の姿になってよかったと思った。


おかげで怪しまれずに堂々としていられる。


さて、目指すは冷泉家、本家。


そのために、
屋台に並ぶ人やら、歩き回っている人達の合間を縫って突き進んでいく。


やっとの思いで屋台通りを抜けて静かな道に出ると、ポツンと女性が1人立っていた。



あの、淡(あわ)とかいう女だ。



私は駆け寄り思いっきり平手打ちしてやろうと思ったが思いとどまり、冷静になった所で彼女に声をかける。



「Aの居場所、知ってますよね？」



「……あら、団体様ね。Aちゃんの居場所？ごめんなさいね、私は知らないわ。」



しらを切るコイツに皆、頭に血が上りかけている。



「あなたが、誘拐したのは知ってます。隠れて様子を見ていましたから。白状した方が身のためですよ。」



睨みながら言えば、何がおかしいのか笑い出す。

コイツ、本当に狂ってるな。


「なんだ、知られてたのね。そうねー、今頃は神社の裏手にある神殿にでも移動してるかもね。」



「そうですか。」



笑顔なコイツに腹が立つが、今はAの居場所を知れてよかった。



罠だとしても、それでも今は神殿へと行くしかない。



Aを無事に救出できたら、コイツは絶対に許さない。





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実は淡さんにも辛い過去があるんです……。番外編で書きたいですね……。
その過去が今回の誘拐＆生贄事件に繋がるんです。
この章が終わる頃に番外編か何かとして少し挟むかもしれません。

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