トリップしたのは正反対の双子とその仲間でした？！ (ページ46)

今日:21 hit、昨日:0 hit、合計:6,083 hit

ふざけんなよ…！！ｂｙハルカページ46

ロビンさんと一緒にいた部屋を出て甲板に行こうとしたとき、誰かとぶつかった。
相手は急いでいたみたいで走っていたからその勢いで飛ばされた。

ゴンッ

ハルカ「ッ…。」

痛ェ…。頭打った…。

？「大丈夫か？！」
ハルカ「大丈夫…です…。」

いったい誰だよ…。ぶつかった相手を確かめるべく顔を上げた。

ハルカ「…ゾロ…？」

ぶつかった相手はゾロだった。…珍しいな、俺のこと心配するなんて…。

ゾロ「すまん…大丈夫か？頭打っただろう？」
ハルカ「あ、まあ、うん。打ったけど、大丈夫。」
ゾロ「チョッパーに診てもらうか？」
ハルカ「…いや、いいです。この程度のことでチョッパーさんの
　お手を煩わせてはいけませんので…。」

そういって立ち上がろうと足に力を込めたら、

ハルカ「ッツ…。」

右足に痛みがはしった。痛みのせいでバランスを崩し、思わず目を瞑った。

ハルカ「…？」

あ…れ…？衝撃が来ない…？

ゾロ「…大丈夫じゃなさそうだな。」
ハルカ「え…え…？」
ゾロ「医務室行くぞ。」

いや、倒れそうになって支えてくれたのはわかるよ？
だけど何で抱えるのさ。確かに、足痛めて歩くのはしんどいよ。
でもさ、横抱きはないだろ。よ・こ・だ・き・は！！

ハルカ「降ろしてください！つか降ろせ！！」
ゾロ「うおっ？！暴れるなよ！」
ハルカ「一人で歩けるっての！」
ゾロ「嘘つけ！…あんま無理すんな。アイツらが心配するだろうが。」

軽いデコピンをされた。…なんで？

ハルカ「んなの関係ないだろ？！降ろせ！」
ゾロ「関係ないわけないだろ。お前は俺たちの仲間だからな。」
ハルカ「知るか！」
ゾロ「…やっぱりこっちのほうがいい。」
ハルカ「ハァ？！」
ゾロ「そのしゃべり方のほうがいい。」
ハルカ「いや、意味わかんねぇよ？！」
ゾロ「自然体でいろってことだ。距離を感じない。」
ハルカ「…そんなの、どうだっていいだろ。」
ゾロ「アァ？」

気づいたら、口が勝手に動いていた。

ハルカ「アンタには関係ないだろ？！大体なんだよ、仲間って！！
　そんなもの、ただの口先だけの関係だろ？！
　利用するだけ利用して、都合が悪くなったら捨てる！！信用できないんだよ！！
　もう嫌なんだよ…。」

ゾロさんを殴り飛ばし、走った。足の痛みも気にせず、とりあえず人がいないところに。
後ろでゾロさんが何か言ったようだが、気のせいだ。
…これでもう、アイツも俺には関わってこないだろ…。