何故、笑わないの？ｂｙロビン ページ45
ロビン「･･･私たちは使えないのかしら？」
ハルカ「無理。ここの世界、限りなくマナが薄い。」
ロビン「わかるの？」
ハルカ「マナは俺らにとっては呼吸と同じだからね。
体内のマナが少なくなっても、自然と元の量に戻るんだ。
だけど、この世界で魔法を使ったとき、戻るスピードが遅かったから…。
マナが薄いと、体内に蓄積されるマナの量も少ない。
魔法は、体内に蓄積されているマナの量がある一定のところ
に達しないと使えないんだ。」
ロビン「なるほど…。だから、理論上では使えるけど、現実的には無理なのね？」
ハルカ「あぁ。呑み込みが早くて助かるよ。」
ロビン「あなたの説明がわかりやすいのよ。」
ハルカ「どうも…。」
ロビン「ふふっ…。…。」
ハルカ「…何？」
ロビン「貴女、笑わないのね。いえ、表情が変わらないと言うべきかしら。」
ハルカ「…それは、よく言われる。」
ロビン「何故、笑わないの？」
ハルカ「…わからない。楽しいとか面白い、とかは感じる。だけど…。」
ロビン「表情が、変わらない。」
ハルカ「うん。ただ、まったく笑わないってことではないらしい。」
ロビン「…どういうこと？」
ハルカ「些細な変化はあるって、幼馴染は言う。よく見ないとわからない位の。」
ロビン「そうなのね…。」
ハルカ「でも、たぶんロビンなら気付けると思う。
ロビンは、勘が鋭いし、よく人を観察してるから。」
ロビン「ふふっ…ありがとう。」
ハルカ「いえいえ。…じゃあ、俺、外に行ってくる。」
ロビン「ええ。」
ハルカ「じゃあね。」
バタン
ロビン「…ゾロと喧嘩にならなければいいのだけど…。」
ふざけんなよ…！！ｂｙハルカ→←『マナ』と『魔法』の関係･･･みたいな？byハルカ
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作者名：黒影（元馬田はるか） | 作成日時：2014年1月12日 22時
