トリップしたのは正反対の双子とその仲間でした？！ (ページ34)

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俺の秘密byハルカページ34

「俺が･･･大人たちを殺しました。
　いや･･･その村を壊滅させた･･･の方が正しいですかね。」

ナミ「どうやってそんな･･･。」

「殺されそうになったことで俺のうちに眠っていた力が目覚めたんですよ。
　俺らが言う『魔法』というものが。
　気づいたらあたりは凍っていた。
　大人たちはもちろん、家も子供も動物も、川も森も。
　無事だったのは逃げ出そうとした子供たちだけ。
　俺らは逃げました。
　そこからできるだけ離れた人目のつかないところに。
　そこで２年間過ごした。
　２年間で俺以外の奴も魔法を使えるようになった。
　２年間のあいだに俺らは戦うすべを得た。
　カイが作ってくれた武器を使えるように修行したんです。
　皆、使えるようになった。
　そして俺らはそこから離れて人がいる街へと向かった。
　街にいたらある程度の情報は得ることができますからね。
　街で俺らは『学校』に通うことになった。
　子供がたくさんいた。
　そこでも見た目からかイジメを受けましたけど、すぐ止みました。
　それからの記憶は･･･ありません。」

ナミ「どういうこと？」

ハルカ「俺は七歳から十一歳までの記憶がないんですよ。
　まあ、十一歳からは何もなかったわけではないですけど平和に暮らしてましたよ。」
ナミ「そう･･･。」
ハルカ「･･･怖くないんですか？」
ナミ「なんで怖がる必要があるのよ。逆に私はすごいと思うわ。」
ハルカ「え･･･？」
ナミ「みんなを守るためにやったんでしょ？聞いた感じ、大人が悪いみたいだしね。」
ハルカ「･･･ありがとうございます。」
ナミ「なんでお礼を言うのよ？」
ハルカ「･･･嬉しいからです。そんなこと、言ってくれる人があまりいなかったので、」

この人になら、俺が･･･女だってこと言える気がする。

ハルカ「あの、聞いて欲しいことがあるんですけど。」
ナミ「どうしたの？」
ハルカ「あの･･･俺、実は女なんです！」
ナミ「へぇ、そうなの･･･って女ぁぁぁぁ？！」
ハルカ「はい･･･隠していて、すみませんでした。」
ナミ「男の割には顔が整いすぎてると思ったら女･･･。」
ハルカ「･･･はい。」
ナミ「他に知っているのは？」
ハルカ「ナミさんだけです。」
ナミ「ならチョッパーにも言っといたほうがいいわね･･･あとロビンにもいいかしら？」
ハルカ「･･･はい。」
ナミ「なら、行くわよ。」
ハルカ「はい･･･。」