いい刀だ･･･。byハルカ ページ24
それから30分かかってようやく4つのサンドイッチを食べることができた。
･･･その間何故かゾロさんがそばにたのだが。
今、読書をしているのだが何故か隣で刀の手入れをしている。
ハルカ「･･･見張りのつもりですか？」
ゾロ「アァ？」
ハルカ「朝からずっと俺の近くにいますが見張りですか？それとも観察ですか？
どちらにせよ貴方の行動は正しいので俺は文句は言えませんけど。
得体の知れない人間を見張らない方がどうかしている。」
ゾロ「お前は･･･。」
ハルカ「何ですか？」
ゾロ「何故そこまで自嘲するような言い方をする？」
ハルカ「･･･そんなもの、あなたに関係ないでしょう。
あなたと俺は赤の他人。それ以上でもそれ以下でもない。
必要以上に干渉はしない。それが正しいと思いませんか？」
ゾロ「･･･そうだな。」
ハルカ「意外とすんなり受け入れるんですね。」
ゾロ「別に･･･。俺もそれが正しいと思っただけだ。」
ハルカ「そうですか。」
ゾロ「ああ、それと･･･。」
ハルカ「まだ何か？」
ゾロ「勘違いするな。俺は別にお前を監視していたわけじゃねぇ。」
ハルカ「･･･そうですか。別に俺にとってはそうであってもそうではなかったとしても
大した差はないのでかわりないですが。」
ゾロ「･･･そうか･･･。」
ハルカ「･･･。」
ゾロ「･･･。」
･･･なんかこの無言の空気が辛い･･･。
ゾロ「･･･そういや･･･。」
ハルカ「･･･？」
ゾロ「お前、刀打てるのか？」
ハルカ「え、ああ、はい。」
ゾロ「この刀、見てくれ。」
ハルカ「･･･。」
この刀･･･素晴らしい･･･。
結構使い込まれてる･･･ゾロさんの前にも誰か使ってる･･･。
そしてそのあとすぐそれを受け継いだのか･･･？
白塗鞘太刀拵・直刃の刀。
おそらくこれは大業物21工のひと振りだ。
切れ味も良さそうだし、何より大事に手入れされている。
･･･いい刀だ。
ハルカ「･･･お返しします。」
ゾロ「･･･お前はこの刀、どう見る。」
ハルカ「･･･素晴らしい刀です。白塗鞘太刀拵・直刃。
おそらくこれは大業物21工の一つだと俺は見ます。
緑の剣士ゾロさん、あなたの前に誰かこの刀を使っていますね。
そのあとすぐにそれを受け継いだ。
･･･これであっていますか？」
ゾロ「･･･正解だ。」
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作者名：黒影（元馬田はるか） | 作成日時：2014年1月12日 22時
