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一階に私が入ると、教会は静まり返っていた。
人一人居ない教会は、一層に私の背筋を冷たくした。
私がここですることは、シグが二階を出るまで異常がないか見張ること。
何かあれば逃げる、とシグと言葉を交わした。
だが、思った以上に何もなく、シグが飛び降りる音が聞こえた。
「狐!!はよ出てきて!!」
外から声がした。
少し急かすような声色に気付き、急いで教会を出る。
教会は中に大きく響く轟音で煩くなった後、二階部分から炎と煙が見えた。
「……え、シグ、これ」
隣でにこが目を見開いたのが見えた。
「…僕クズやから、こんなことでしか他の子を助けられへんねん。……ごめん」
シグはうつ向いたまま言った。
その顔は、そこまで出来事を悔やんでいない顔だった。
教会が燃える。人だかりが出来ていく。
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こた - しぐちゃんつくってたんか!やヴぁい!!おもしろかた!!!( (2017年8月27日 21時) (レス) id: b42a4e4c1a (このIDを非表示/違反報告)
桜花 - ウワァオ((子供たち…( ; ; )悲しいね…手榴弾の部分で終わりだと思ってずっとボーッとしてしまったぜ!!((つづきを…えとね…まぁいっか!!!待っとるわ!!(( (2017年8月25日 14時) (レス) id: 29830e044e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグ | 作成日時:2017年8月21日 15時