・ ページ41
『…そうなの?』
侑「…おん」
…ほんとだ
肩、震えてる
侑達が部屋入ってきた時怖ったからかな
___
でもそれも言っちゃだめ
チームの雰囲気壊れるし、写真もバラされる
言ったらだめ
『はは、ちょっと寒かったのかも』
侑「……今夏やで、寒いとかないやろ」
『汗冷えたんだよ、たぶん』
普通の口調で返す
笑え、笑え
侑「……なんで話してくれへんのや」
『何もないから』
抱きしめる力が強くなる
侑「A」
『ん?』
侑「俺はお前の味方やから」
『…うん』
侑「ほんまにしんどくなって、もう耐えられへんってなった時…゙助けでってちゃんと言ってや」
優しくそう言った
やめてよ
そんな優しくしないでよ
さっき決めたのに、言いたくなっちゃうじゃん
____泣きたくなるじゃんか
『何もないから、そんなのいわんわ』
侑「その割には鼻声やな」
鼻がツンとしてくる
視界がぼやけた
ボロッ
『っ……あぁ』
目から涙が零れる
止まれ
侑「誰もおらんから」
その言葉にもう歯止めが効かなくなった
『ぅ……っ……!』
侑の肩に顔を埋めて
小さな子どもみたいに泣きじゃくる
侑「ほんま頑張りすぎや」
そう言いながら侑は頭を撫でてくれた
…すごくあったかい
『ごめ……ん』
侑「謝んのはええから」
『っ…う……ん』
途切れ途切れで上手く声が出ない
・
・
・
侑「もういけるか?」
『…うん』
泣いちゃった
___でも、いつの間にか震えは治まってた
『あつむ、温かかった』
まだ少し鼻声だ
侑「当たり前やろあほ」
『あほは余計だこの野郎』
侑「そんな声で言っても説得力ないわな」
『……うっさい』
侑「ほら、そろそろ戻り」
たしかに戻らないとかおりさん達に迷惑がかかる
相沢さんには怪しまれるかもだし
『そーする』
そしたら侑は私の肩にジャージをかけた
え
『なんで侑のジャージ?』
侑「やって
侑の目は何となく分かってるみたいだった
『……ありがと』
これなら痣隠せる
やっぱでかいなぁ
侑「ブカブカやな」
『たしかに』
足に力を入れて立ち上がる
ズキッ
『!』
…痛い
侑「……」
『ありがと侑、明日でいい?返すの』
侑「おん」
311人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こらしょ(プロフ) - なぁちゃさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年11月22日 11時) (レス) id: 2970525d8f (このIDを非表示/違反報告)
なぁちゃ - 好きです!!続き待ってます!! (2020年9月1日 21時) (レス) id: a69ce56aa5 (このIDを非表示/違反報告)
こらしょ(プロフ) - みくさん» ありがとーございます!最近更新できなくてすみません<(_ _)>できるだけ早く更新できるように頑張ります! (2020年7月29日 22時) (レス) id: 88d0980977 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 続き待ってます (2020年7月22日 3時) (レス) id: bf095d36b0 (このIDを非表示/違反報告)
こらしょ(プロフ) - それな嬉しすぎる (2020年6月30日 5時) (レス) id: 88d0980977 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こらしょ | 作成日時:2020年6月21日 18時