居場所２【HQ 】【稲荷崎】 (ページ22)

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now is 夜

今日は選手ノートを書く

あかーし来るかなぁ

まぁ来ないよね

『うーん……』

ここにグラフ書いた方がいいかな？

いやスペース空けるべきか？

てか梟谷って校舎でかない？

「やほ」

『わっ！＿＿＿＿＿＿って、あかーし？』

びっくりした

来て……くれたの？

赤「なんで驚いてんの？来るって言ったじゃん」

まぁそーだけど

『でも…昨日の事あって、来ないと思った』

虐めしてる奴と一緒にいたいとは思わないでしょ？

赤「あー、あれね。俺あんま信じてないよ」

さらっとそう言った

『え、そーなの？』

赤「うん……あのさ、いっこ聞いていい？」

真剣だ

なんだろう

『…いーよ』

赤「稲荷崎の人が言ってた“本物”って何？」

『！』

……話してもいいのかな

でもあかーしは相沢さんを信じてない

もしかしたらこっちの話を聞いてくれるかもしれない

『……少し長くなるけど、いい？』

赤「ん、いーよ」

『あのね＿＿＿＿』

そして私が口を開きかけた時

相「Aちゃん、ちょっといーい？」

相沢さんがドアの近くに立っていた

赤「…何ですか？俺ら今話してるんですが」

あかーし敬語だ

相「ごめんね赤葦くん。すぐ終わるから」

あくまで皆の前では彼女は“良い人”だ

赤「それって俺らが話したあとじゃダメなんですか？」

相「うん……。ごめんね」

絶対何かある

スマホを操作して録音ボタンを押した

『あかーし、すぐ戻るから待っててもらってもいい？』

赤「もとからそのつもり」

優男やん

『疲れてるのにごめんね。ありがと』

すぐ戻ろ

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赤葦side

……遅い

さすがに遅すぎる

今日朝会ったら顔の頬が腫れててびっくりした

でもさすがに皆の前では聞けなかったし、本人も聞かれても濁してたから嫌なんだと思った

てかあんなに腫れる……って絶対痛かった

それにたぶん宮さんが言ってた“本物”はAと相沢さんに関係してる

Aが少し驚きながらも話そうとしてくれたのが嬉しかった

でも

赤「邪魔された……」

相「あれ？赤葦くんまだいたの？」

赤「…まだA来てませんし」

この人か……

相「彼女ならさっき、マネージャーの部屋の方にいたよ」

え

なんで？

相「赤葦くんのことめんどくさいって言ってたし」

赤「……そうですか」

はぁ

わかりやすすぎ