居場所２【HQ 】【稲荷崎 】

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相「…なんですかそれ」


治「分からんか？」





監「なんや、まだ練習始めとらんかったんか。はよ始めや」


そうだ

私の都合で練習を遅らすわけにはいかない




『練習の邪魔をしてしまってすみませんでし
た』



選手達が移動する


結局私への目は冷たいものが多い


…それもそうか




北「…行くで＿＿＿Aもはよ来ぃ」


『はーい』

北さんは知らないのに

こんな時でも名前を呼んでくれるんだ




清「…今日のローテはなしでいいんじゃないか
な」


白「そーだねー」


雀「じゃあ今日は自チームでやるか」


『りょうかいです』


相「……はい」





及川さん達もいい人なんだ

仲間のためにあんなに本気になるんだから


仲間思い…なんだろうな




北「A」



『はい』


北「いつも通り、頼むで」



『…もちろんです』

全力でやる



銀「…大丈夫みたいやな」

心配してくれたのか


『うん、安心して』



最初は




青城か







『最初は青城です』


いやタイミング悪すぎん？


3年生は…まだ困惑してるな


尾「………」


赤「…」









そして＿＿＿侑のサーブ



周りが静まり返る


音が聞こえない




サーブトスを上げる





ﾄﾞｵｵﾝ!!




ノータッチエース


『すごっ……』



それに続いて侑は3連続でサーブで点を取った




岩「っしゃあ！」


岩泉さんが上げた




角「………」


角名のドシャットが決まる





＿＿＿試合は稲荷崎の勝利だった



・







・


北「A」


『どしました？』

午前中、稲荷崎は全勝


北「ちょっとええか」


朝のこと聞かれんのかな


北「朝のことなんやけど」


『はい』


やっぱりかぁ





北「A……やっとらんやろ？」



『え？』



なんで



『なんで』



北「俺…聞いたんや。一昨日の夜、A達が
部屋で話してるの」



そう…だったのか


北「部屋に行こうとしたらたまたま聞いてしも
て……すまん」


『大丈夫ですよ。むしろ聞いてくれて良かった
です』


北「3年では俺しか知らん。それに……青城の人
にはああ言うたけど、俺はAを信じたい
ねん……矛盾しとるな」


北さんは寂しそうに笑った


あぁ


なんで稲荷崎(ここ)の人達は




こんなに優しいの？





『…私が嘘をついてるとは思わないんですか？』

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