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他人からの視線に関しては考えたくせに、大事なことをすっかり忘れていた


もうあの人、会社にいないんじゃん…
連絡したって取り合ってもらえるか分からないから、直接会いに行こうって思ったのに...
その勇気、かなり振り絞ったのに




私って間抜けなんだな
心の底からドン引き


自分の馬鹿さ加減に泣きたくなりながら、なんとか転職先を教えてもらえないかと必死にお願いしていた、ら








「小笠原、海って仰いました...?」

「へ?」





後から男性が声をかけてきた








「彼、もうここにはいませんよ」

「はい...御本人から伺いました。海外行くって…...」

「え、なのに来たんすか?」





ふっ、と笑いが聞こえた
恥ずかしくて顔を上げられない






「......ん?海から聞いた...?」



耐えられずそのまま失礼しようとしたけど、男性の呟きに足が止まった





「あのぉ、違ってたらすみません。もしかして、A?さん、ですか?」





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設定タグ:超特急 , カイ , 小笠原海   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:きぃた | 作成日時:2018年3月6日 11時

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