検索窓
今日:2 hit、昨日:31 hit、合計:65,930 hit

2-side K ページ15

.






「......あ」






見覚えのあるその顔




話したことももちろんないし、彼女がどんな子なのかも知らない









けど



「泣きそうじゃん」






何ヶ月か前は、希望に溢れたような表情に懐かしさと羨ましさ




今は、どこか疲れた顔で唇を噛む様子にまるで自分を見てるかのようで



何かあったのだろうか









関係ない



関係ないけど、気になって





何故気になるのかも分からないけど









「大丈夫かな」




無意識に口から出た独り言に応えるかのように、彼女の手元にあった紙が俺の足元にやってきた









「ん?これ...」




履歴書

名前も、大学も見てしまった









ハッと気づいて前を向くと遠慮がちに俺を覗き込む顔が意外と近くにあって



内心めちゃくちゃ動揺しながら


「就活?頑張ってね」




なんてカッコつけた






.

3-side K→←1-side K



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
265人がお気に入り
設定タグ:超特急 , カイ , 小笠原海   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きぃた | 作成日時:2018年3月6日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。