《リアル・ロール・プレイング・ゲーム》１～デスゲームに囚われし者～ (ページ3)

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１年以上前から次世代VRMMOとして開発がされていると話題になっていた《Ｒ²ＰＧ》。

詳しいことは余り明かされておらさず、ゲーマーのなかではどのような内容なのか議論が頻繁にされていた。

明かされているのは《Ｒ²ＰＧ》はフルダイブ型であることと、「始まりの街」付近の地形のみだ。

そして待ちに待った《Ｒ²ＰＧ》の正式リリース日、多くのゲーマ達が期待を胸に我先にとログインした。

それは根っからのゲーマーである「シュリ」も同じであった。

リリース開始の10分前からログイン用の機械に張り付き、時間が来た瞬間目に求まらぬ早さでログインした猛者である。

そのネット廃人差は街中に知られるほど。
それ故に現実での友達は少なかった。

その代わりにネッ友は100人を越えていたのだが。

そのネッ友はVRMMOの界隈では強者ばかり。

中にはそれの大会の賞金で生計を立てている人もいるくらい。

勿論、シュリもあるシューティングゲームでは世界一位にもなったことがある。

まあ、《Ｒ²ＰＧ》には銃の実装は無いのだが。

閑話休題。
先程の例からもシュリのゲーマーぶりが分かるだろう。

普通のゲームであればシュリは一日で上位プレイヤーの仲間入りとなるほどの力量だ。

普通のゲームならば。

__《R²PG》は普通のゲームではない。

さて

これは

ゲーマーであるシュリが

デスゲームに巻き込まれ

クリアするまでのストーリーを描いたものである

__To another world(別の世界へ