帰宅 ページ9
放課後になった途端に僕は
急いで廊下へ出て帰宅する。
照「斉木君＿＿(ってもう居ない！？)」
海「よう、斉……って居ないな。帰るの早いな」
燃「相棒、ラーメン＿＿お？ どこ行った？」
この三人が話しかけてくるのは
予想していた。
燃堂に至っては本当に勘だ。
いつも突然現れるからな、
何か来そうな気がしたんだ。
という訳で一足先に僕は帰る。
オカルト部？
そういや、そんな部活に入ったな。
でも行けばいるだろう。さっき避けた海藤が。
だったら帰宅する方がマシだ。
たまには静かに過ごしたいんだ。
下駄箱で靴を履き替える時。
貴「あ、斉木くん」
『！？』
な、楠木さん！？
あぁ、そうか、聞こえないから
いつ現れるか分からないんだ。
燃堂並みにやっかいだぞ。
貴「斉木くん帰る所ですよね？
私も今帰ろうとしてたんです。
良ければ途中まで一緒に帰りませんか？」
断る理由もない僕は頷くしかなかった。
＿＿＿＿
＿＿
楠木さんと下校する。
……何で楠木さんと帰る事になったんだ。
まあ、あいつ等と違って楠木さんあまり
喋ってこないし、静かだから別に構わないが。
てか、道行く人達の視線が凄いな。
目立つのは嫌だが、注目の的は僕ではない。
無論、楠木さんだ。
これだけ見られているのに平気な顔をしている。
照橋さんみたいに慣れているのか。
いや、分かっていないって可能性もあるな。
『……』
やはり何考えているのか分からないな。
ひゅう、と冷たい風が吹きつける。
今日は朝から風が吹いているな。
ブワッ
「ぅわっ！ 寒！！」
強い風が吹く度に
テレパシーで至る所から"寒い"が聞こえる。
そうか、寒いのか。
貴「今日、風強いですね。凄く寒い…… 」
楠木さんがそう言うんだ。寒いのだろう。
だが僕はパイロキネシスで温かい。
手を擦り合わせる楠木さん。
…パイロキネシス。
貴「斉木くんは寒くなさそうですね。
ひゃ、寒いっ」
やはりな。
パイロキネシスも効かないらしい。
こうなると僕の超能力全てに
効果がないんじゃないのか？
＿＿＿＿気になる。
試してみる価値はありそうだな。
楠木さんとたわいもない話をする。
授業の進み具合はクラス毎に違うのかとか
鳥束が何かと手紙交換してくるとかな。
頻度を聞けば、あいつは異常だな。
会話をするのに不自然ではない距離を
保って歩いていたが、どうやら少し近く
なっていたのか、お互いの手が当たった。
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柏餅(プロフ) - 一気読みさせていただきました！最高すぎます!!! (2月17日 1時) (
レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
風神真優(プロフ) - はりーさん» ありがとうございます！途中までで短いですが楽しんで読んで下さい！ (2019年4月4日 14時) (レス) id: 9b71a59be1 (このIDを非表示/違反報告)
はりー - すごく面白くて、感動してしまいました！！次編も楽しみに読みます！応援してます！！ (2019年4月4日 13時) (レス) id: 6ad50ecc50 (このIDを非表示/違反報告)
風神真優(プロフ) - 夕さん» ありがとうございます。そろそろまた更新させて頂きますね〜。 (2019年2月11日 17時) (レス) id: 9b71a59be1 (このIDを非表示/違反報告)
夕 - ファイトです！ (2019年2月11日 17時) (レス) id: 4cb630b68b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風神真優 | 作者ホームページ：http://id11.fm-p.jp/564/kazakamimayu/
作成日時：2018年2月25日 23時
