アクシデント ページ42
貴「楠雄くん… 」
Aさんの匂いがする。
なぜなら
ぎゅ…
抱きしめ合っているからだ。
遡る事数分前。
貴「楠雄くん！」
廊下でAさんが駆け寄ってきた。
小走り姿が可愛い。癒される。
そう思うのも束の間。
貴「きゃ！？」
『！？』
転びそうになり、僕は正面から抱き止める。
Aさんは躓いた勢いで僕に抱き付いた。
何故、何もない所で躓く？
……端から見たら抱き合ってるように見えるな。
貴「ご、ごめんね、楠雄くん。大丈夫だった？」
『あぁ、Aさんこそ大丈夫か？』
貴「うん」
Aさんの匂いが漂う。
貴「楠雄くん」
ハッ
また長くしすぎたか。
手を離そうとした。
貴「もう少しだけ、こうさせて？」
はい？
貴「あと少し、このままで… 」
Aさんがそうしたいのなら。
そして冒頭に戻る。
暫く僕達は抱きしめ合っていた。
変な気を起こさなければいいのだが
＿＿そこに居る照橋さんが。
照(さ、斉木とAが抱き合ってる！？)
そう一部始終、照橋さんが見ていたのだ。
てか見られてる率高くないか？
照(ちょ、ちょっと斉木！？
私のAに何するつもりなの！？)
……何もしないんだが。
照(待って、さっきAから抱きついて
……って、前にもAから抱きついてたわね。
そっか！ そういう事だったのね！！
Aったら、斉木の事が好きなのね！？)
何故そうなる。
照(なら、私諦めるわ！)
は？
照(可愛い可愛いAの為だもの。
恋の一つや二つ諦めた所で、私にはまた
新たな恋が出来るに決まってるわ♪)
素晴らしい。
照(だからAの事応援する…
いいえ、援護するわ！！)
しなくていい。
照(本当は私だけのAが良いんだけど)
照橋兄みたいな事を…
いや兄妹なんだから性格は似ていたのか。
照橋さんのその性格を今まで
引き出せる人間が居なかっただけで。
貴「ありがとう。楠雄くん。もう大丈夫」
そう言って僕達は離れた。
貴「ねぇ、楠雄くん。
今日楠雄くん家に遊びに行ってもいい？」
『構わないが』
貴「じゃあ一緒に帰ろ♪」
笑顔で言うAさん。
照(おっふ！)
照橋さんが言ってどうする。
一緒に帰り、自宅に着く。僕の部屋に入るなり
Aさんは時間を気にしていた。
貴「そろそろかな」
『？ 何が＿＿ 』
？「やっほー♪」
！？
……この嫌な声。
扉を開け、にこやかに入ってきた。
斉木空助、僕の兄だ。
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柏餅(プロフ) - 一気読みさせていただきました！最高すぎます!!! (2月17日 1時) (
レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
風神真優(プロフ) - はりーさん» ありがとうございます！途中までで短いですが楽しんで読んで下さい！ (2019年4月4日 14時) (レス) id: 9b71a59be1 (このIDを非表示/違反報告)
はりー - すごく面白くて、感動してしまいました！！次編も楽しみに読みます！応援してます！！ (2019年4月4日 13時) (レス) id: 6ad50ecc50 (このIDを非表示/違反報告)
風神真優(プロフ) - 夕さん» ありがとうございます。そろそろまた更新させて頂きますね〜。 (2019年2月11日 17時) (レス) id: 9b71a59be1 (このIDを非表示/違反報告)
夕 - ファイトです！ (2019年2月11日 17時) (レス) id: 4cb630b68b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風神真優 | 作者ホームページ：http://id11.fm-p.jp/564/kazakamimayu/
作成日時：2018年2月25日 23時
