超能力者のクラスメイト【斉Ψ】

事件 4 ページ41

「罪を着せるだけでなく
殺そうとするなんて！」

照「そんなつもりはなかったの！」

「信じられるか！」


Aファミリーが照橋さんを囲む。
ここみんズは誰も守ろうとしなかった。

Aファミリーの一人が手を振り上げる。


貴「待って！」


「！？」

貴「心美ちゃんを苛めないで！！」

照(何でAちゃんが助けにくるのよ！？)


Aさん！？


貴「心美ちゃんじゃないよ！ 心美ちゃんが
こんな…陰湿で姑息な事させないよ！」

照(うっ！！)


貴「世界に一つだけのリストバンドだから
広めようと作ってくれたの！

皆の物も見つけたから返そうと中に
入れていただけだし、私はたまたま
不運だったの。押されてない、躓いただけ！」


照(何で庇うの？)


貴「心美ちゃんは私の友達だから！」

照(はうっ！)

ん？


照(何で私なんかに)


貴「これ以上苛めたら許さないからね！？」

Aさんは照橋さんに抱き付く。


照(あひゅう〜)


！？

何か聞き慣れた言葉が聞こえたような…


照(何、この可愛い子は！？)


そこは同意見だ。


照(何で私こんな可愛い子に嫉妬してたんだろ！
嫉妬なんて止めよ、止め！

ごめんねAちゃん…酷い事した分
償いとして…いいえ、それを抜きにしても
今度は私がAちゃんを守るわ！)


照橋さんも腕を回し抱き付く。


照「ありがとう、Aちゃん。
(Aちゃん、いいえ…Aを今後
困らせる者は＿＿私が成敗するわ！)」


照橋さんのキャラが変わった瞬間である。


相「あ、楠雄。ここに居たか。廊下の騒ぎ
楠雄なら分かるよな。

Aっぴって本当…何者なんだろうね。

てりゅここのオーラが翼なのは
知ってるっしょ？ 所々、黒い羽がある事も。

その黒い羽なんだけど、
さっき1つ黒い羽が…白くなったよ」


＿＿＿＿
＿＿


画面に突然映る男。


？「やあ、才虎芽斗吏だっけ？ 元気してた？」

才「名前くらい確証持って言え。片目貧乏が。
フッ、貧乏ではなかったな」


？「…例のは？」

才「買収済みだ」

？「助かるよ。報酬はいつも通り？」

才「ああ」


？「それで良いの？
PK学園前の＿＿のプライベート写真あるのに」

才「！！」

？「結論はゆっくりでも構わないよ。

あ、因みにその大量の、僕は要らないから。
処分するなり、保存するなり好きにしてね〜」


プツン、と画面は暗くなる。


才「くそ……こんなに要らんぞ。
だがAと同じ物。
作ったのは照橋心美だ。どうしたらいいんだ」

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