超能力者のクラスメイト【斉Ψ】

おまけ ページ23

予知夢を見て
僕はAさんを助けた。


ここまでは良かったんだが、
もう少し周りに気を付ければ…



照(え！？ う、うそ。
斉木に…だ、抱きついてる！？)


Aさんに抱きしめられている所を
運悪く照橋さんに見られていたのだ。



照(誰なのよ＿＿って、Aちゃん！？
ま、まさか！ Aちゃんも斉木の事が！？

お、おお落ち着くのよ私！
焦る必要なんてないわ！

だって私は完璧な美少女なんだから！！

……そうよ、私の方が何もかも勝ってるもの。
斉木と同じクラスでいつも会ってるから

隣のクラスでたまにしか会えない
Aちゃんより断然有利よね！？)


さあ、どうだろうな。

…やれやれ、面倒な人に見られた。



ってか、照橋さん隠れて見ていても
テレパシーで居る事は分かっているんだが。


照(ど、どうしよう…Aちゃんに
さっきのは何なのか後で訊いてみる？

いや、それより斉木にAちゃんの事
どう思っているか訊いて＿＿)


逃げよう。


照(あ！！)


スタスタと早く歩き、角を曲がる。


照(あれ！？ もう居ない…)


照橋さんも曲がる頃には瞬間移動してるからな。


どうやら撒けたようだ。



貴「あ、おかえり〜」

「ただいま〜。A、さっきは
本当にありがとう」

貴「だから、いいって言ってるのに」


瞬間移動先はAさんのクラス。
廊下に飛んで覗いて見ている所だ。

……気になる事があってな。


それより、Aさんと話してる奴、
Aさんが階段から落ちる前まで
一緒にいた奴じゃないか。


貴「早く終わったんだね」

「それが、タケルがもう終わらせてて。
私の日直の仕事なかったから
学級日誌だけでも先生に渡そうと思ってね」

貴「じゃあ…やっぱり、さっきすれ違ったのは
日誌を職員室に持っていってたんだ」

「そゆ事」

貴「篠田くん、終わらせるの早いなぁ」


ん？

篠田タケル？ って、夢原の元彼じゃないか。


そうか、同じクラスだったな。



まあ、それはさておき。

Aさんのクラスに来たのは
確かめたい事があったからだ。


Aさんが僕に抱きついた件だが、
あれ、絶対好感度、上がってるだろ…


好感度42くらいで、消しゴムを
拾ってくれないレベルになる。

抱きしめてきた時点で
どのくらいかは予想出来るだろう。


だが実際の値が気になったからな、
パラメーター見てみる＿＿

ってコレも効かないんだった！


一体何なんだ、全く…



クソ、気になるじゃないか。

教科書→←ノート

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す