超能力者のクラスメイト【斉Ψ】

斉木家 ページ13

そして勉強会当日。


約束の時間の1時間前だ。
結局、僕の家の前が集合場所。


まだ誰も来ていない。当然だ。

何せ1時間前だからな。
15分前くらいで集まり始めるだろう。


いや待て。
燃堂＿＿


あいつの行動は読めない。バカだからな。

いつも突然だから、まだだとは思うが
念の為ちょっと外見てみるか。


千里眼。


貴「皆、まだかなぁ」


…って、Aさん！？
来るの早くないか！？


ガチャッ！

急いで玄関の扉を開けた。


貴「あ、斉木くん！ 勉強会が
楽しみすぎて早く来すぎちゃいました」


1時間も前だぞ。気早すぎるだろ。

まあ、いい。



『外にずっといるのもなんだし、
中に入れ』

貴「え、いいんですか？」

『ああ』

貴「ありがとうございます！」


やれやれ。

燃堂よりAさんの方が突然だな。



貴「お、お邪魔します…… 」


キョロキョロ、オドオドしているAさん。

……何か可愛い。



？「くーちゃん、
急に降りてきてどうしたの〜？」


久留美(母さん)が顔を出す。


貴「お邪魔してます。楠木Aです」


久「…ってあら〜、くーちゃんお友達
連れてきたの？ って女の子！？
ハッ、もしかして彼女！？ あひゅう」


まだ何も言ってないんだが。
勝手に話を進めるな。


？「ママー！ 今、楠雄の彼女って
聞こえたけど、あいつに彼女なんて
出来る訳＿＿出来てたー！！」


だから勝手に進めるな。


＿＿＿＿
＿＿


久「そうだったの。これから勉強会ねぇ！
ごめんなさいね、勘違いしてしまって」


勘違いにも程がある。


久「私はくーちゃん、楠雄の母の
久留美です。そして＿＿ 」


國「楠雄の父、國春だ。楠木さん、
楠雄どうかね？ お互い同じ字を使ってるし、
これは運命だと思う。

楠雄の人生最初で最後の
彼女になってみないか？(ﾆﾔ 」


おい。その言葉はこういう時に
言うセリフじゃない。

何だ、僕は死 ぬのか？ 違うだろ。


…と、いうか。


『おい、父さん。さっき僕に彼女なんて
出来る訳ない、と言いかけてなかったか？』


國「ｷﾞｸｯ)そ、そんな事ないぞ！？」


目が泳ぎまくってるぞ。


貴「斉木くんのお父さん」

國「お義父さん！？」


字が違う。


貴「斉木くんは彼女出来ますよ！
優しくてカッコイイですから。

分かってくれる方がきっと居ますよ？」


『……』

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