貴方に会える日を。

40話 ページ41

その後

「ままー！お腹すいたー！」

「わかったから！静かにして！お父さんに怒られるよ！」

『一番うるさいのは自分だろ。』

「ごめんなさい。」

『手伝ってやろうか？超能力で。』

「ざんねーん！私も楠雄より強い超能力者ですー！」

空希「まま！」

私は今、楠雄と結婚して、

お母さんをやっています。

子供は元気な男の子。

名前は、空に希望の希と書いてそらき。

空は私のお父さんの名前を使ったんだ。

空助。

一生忘れない。

まだ覚えてる。

あの時、「おかえり。」と言ってくれた日のこと。

あの時、言ってくれた言葉。

空助は今、Aちゃんって言う女の子が生まれて

大変そうだな。

空助はあの後、連絡も取れなくなったし、

どこに住んでるのかもわからない。

生きてるのかもわからない状態だけど、

私は、生きる意味を見つけたよ。

私の生きる意味は空希と楠雄。

空助はきっと、空希と楠雄と空助って言ったら怒るでしょ？

僕から卒業しろって。

私を愛おしそうに、大好きだっていうように。

だから私は、大好きだからこそ、空助から卒業することを選んだ。

空助。

もう一度だけ、

まだ、貴方を忘れられないバカな私にもう一度、

貴方をお兄ちゃんだと言わせて。

お兄ちゃん。

大好きだから。

愛してるから。

私は今、とっても幸せです。

貴「そらき、ママ、そらきとパパのこと、大好きだから。」

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