貴方に会える日を。 (ページ29)

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28話ページ29

貴「ここだよ。」

照「おっきいね。」

斉『にしても、寒いな。』

私は、ノースリーブのワンピースに

薄い上着を着ている。

確かに寒い。でも私はここに。

この私のお城に。

あの約束をした場所に

お姫様になりにきた。

変だって言われるのは確かにだけど、

それでもいいよ。

あとは、私の王子様が来るだけなんだけどな。

空「A。やっぱりここか。

ここ、危ないって知ってるでしょ。」

貴「そんなの、どうでもいいよ。

私、大きくなったよ。だからいいでしょ。お兄ちゃんはまだ、

空助はまだ、私が幼いっていうの？」

空「僕からしたらまだまだ小さいよ。」

それでも、ここに来てまたお兄ちゃんと

みたかった。

これで引いたらお兄ちゃんの勝ちになってしまう。

貴「いこっか。斉木くん。照橋さん。」

なら、お兄ちゃんを無視していくのみ。

かつ。かつ。

と、音を鳴らして長い階段を上っていく。

ぱさっ。

空「そんな薄い格好して。寒いでしょ。」

何だ。ついてきたんじゃん。

もう少しで終わる階段。

登り終わると、

照「わぁ！すごい！！！！」

斉『こんな場所あったんだな。』

驚くみんな。

私は上着を脱ぎながら壁に立つ。

空「ちょっ！」

貴「お姫様みたい。。。。」