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23話 ページ24

空「やっほー。」

お兄ちゃんを見れない。

怖い。

どんな顔してるか。

そんな私を見たのか、手を繋いでくる瞬。

包帯を巻いていてもわかる体温。

お兄ちゃんは何も話さない。

いつもそうだ。私が何を言いたいか

わかった上で、私に。

私自身から言わそうとする。

海「A・・・。」

そっと言われる私の名前。

少しだけ瞬の顔を見ると、

大丈夫。

そう口パクされる。

またうつむき、声を絞り出す。

貴「私・・は、私のために・・・って、言って

動いてくれるお兄ちゃんが、嫌い。」

空「うん。」

声が、震える。

そもそも、私が言いたいのはこんなんじゃ無い。

ごめん。その一言なんだ。

三文字。たったの、三文字も声に出せない私は、

どれだけ臆病なんだ。

貴「でも、」

ごめんなさいって言わなきゃ。

瞬の手をぎゅっと握り直す。

貴「ごめん・・なさい。

本当はっ・・・嫌いじゃ無いから。」

ふわっ。

と、私の視界が暗くなる。

同時に、お兄ちゃんの匂いがする。

抱きしめられてる。

空「よく言えました。(よしよし)」

こんな私でも愛してくれる。

貴「Aのこと、嫌いになってない?」

空「もちろん。ずっと大好きだから。」

瞬の方に目をやると、ガッツポーズしてくれた。

やったねって。

頑張ったねって。

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まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月21日 10時) (レス) id: e347cff417 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:採奈 栗 | 作成日時:2018年10月21日 10時

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