貴方に会える日を。 (ページ23)

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22話ページ23

ぷるぷる

電話が鳴る。

貴「はい・・。」

海藤母「瞬を返してくださいっ・・・！」

空「なんか、嫌になったみたい。」

昨日、何を言ったんだろう。

お兄ちゃんのことだから、正論を

並び続けたんだろうな。

まぁ、言い返したってこと。

貴「瞬が、どれだけ優しいか・・・わかりましたか？」

海藤空「分かったからっ。」

貴「わかりました。私こそ、人様の事情に

口出ししてしまい、申し訳ありませんでした。

お兄ちゃんを、追い出してもらって構いません。

瞬くんは、夜までに返します。

約束です。」

お兄ちゃんはきっと、ここに来る。

謝らないと。

昨日、瞬が言ってくれた。

海「お兄さんに、謝らないとな。

俺も、手伝うから。」

隣で寝ている瞬の体を揺さぶる。

貴「瞬。朝だよ。起きないと。

帰るよ。」

海「ん・・・。お兄さんに、謝るんだろ？

手伝うよ。」

ありがとう。

と、言い、お兄ちゃんが来るのを待つ。

おばあちゃん「A。空助くんだよ。」

貴「あがらしてー！」

とん。とん。

と、階段を上がってくる。

空「A。入るよ。」