貴方に会える日を。 (ページ21)

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20話ページ21

貴「こちら、鈴美空助です。高校を飛び級し、

ロンドンへ行った天才ですよ？お前らみたいな

ゴミにバカだなんて言わせない。」

空「A。人様にそんな口を使ったらダメでしょ？

ごめんなさい。A、本当はすごく寂しがり屋で

いい子だから。」

すっと頭を下げてみせるお兄ちゃん。

貴「海藤くん。行こ。あと、お兄ちゃん、

知らないからね。もう。」

空「はいはい。」

斉木くんと、燃堂くんも！と言って

家を出る。

何であの時頭を下げたの？

私が悪いみたい。

私は悪くないよ。

海藤くんのことをバカにして、

私の大事なお兄ちゃんまで・・・

何で。。

海「だ、大丈夫か？！」

貴「うっ・・・」

斉『人の兄を振り回して・・・

まぁ、僕はいいが。。。あいつは気にするな。

嫌いになんてなって無いと思うぞ。』

貴「空助お兄ちゃん、ごめんなさい。

ごめんなさいっ・・・」

海「あの・・母さんと・・・空が、ごめんな？

泣かなくていいぞ。俺はもう、帰るから・・」

貴「ダメだよ。お兄ちゃんが、どれだけ面倒くさいか。

海藤くんがどれだけ優しいか、分からせなきゃいけない。

空助は・・本当のお兄ちゃんじゃ無いから大丈夫だよ。

海藤くんは、私の家にお泊まりするんだよ。」

ぐっと手を引いて家へと向かう。

お兄ちゃんは、お兄ちゃんじゃ無いんだから。

執着する意味がわかんない。