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息するのも億劫なほど ページ10
婚姻届にサインをし私は別に誰宛でもない手紙を残して彼らと住んでいた思い出のマンションの屋上で長幸が見てたような空からの景色を眺める。
『長幸、剛保！私あんた達が勝手に死んだから私も勝手に死ぬことにしたよ！どうせ私だってろくなことして生きてないからさ！地獄で大人しく待ってて！』
体が風を受け重力に沿って落ちていく。
嗚呼、なんて幸せなんだろう！
貴女と同じ景色を見れて死ねるなんて！
ーーーグチャッ
［ーーーニュースをお伝えします。
先ほどあるマンションの屋上から一人の女性が転落し重体で病院に緊急搬送されましたがお亡くなりになったそうです。
警察は部屋に記入済みの婚姻届と遺書が残されており恋人となんらかのトラブルがありそれに気を病んだじさつではないかと、今もなお調査を続けているそうですーーー
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作者名：おとぎﾁｬﾝ | 作成日時：2018年4月11日 22時
