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そうしている間にも両頬を包み込んだ冷たい何かは首筋まで下りていた。
どうして…どうして…どうして！どうして！
どうして！どうして！どうして！どうして！
どうして！どうして！どうして！どうして！
どうして！どうして！どうして！どうして！
どうして！どうして！どうして！どうして！
どうして！どうして！どうして！どうして！
声が直接頭に響いてガンガンと痛む。
それと同時に首がギュッと絞まる。
貴『ぐっぁ…』
息が出来ない。
血が全身に回っていない。
だんだん意識が朦朧としてきた。
貴女はまだ苦しまなきゃ…
途切れそうな記憶の中に聞こえてきた言葉。
そうか、この人は私を苦しませたいのか…。
どこかで私は誰を傷つけたかわからない。
それさえこの人にとっては怒りの元凶なのかもしれない。
そんなことを考えて苦しみから踠いていたらいつの間にか女の人は姿を消していた。
貴『ゴホッゴホッゴホッ…』
私は膝から崩れ落ち首を押さえた。
なんで私、こんなところにいるんだろ？
なんで私、こんなところで死にそうなんだろ？
全ての事が一気に怖くなってその場に横になった。
どうしてこんなところにいて、記憶の一部が消えていて、変なモノに追いかけられ首を絞められ殺されそうになって…。
ここは地獄なのだろうか？
いろんなことを考えていて床が汚れてたら服も汚れる…とかそんなことを考えている余裕はなかった。
そっと目を閉じこれは悪い夢だ、といい方向に置き換えれば少しは心が安定する。
こんな時でも疲れて目を閉じれば睡魔が襲ってくるんだね。
次第に何も考えられなくなって私は意識を手放した。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
タタタタッ
誰かの足音に意識を取り戻す。
あの化け物だろうか？それとも…。
ゆっくり身体を起こし、ジッと廊下の方を見つめて様子を伺った。
「速く走れ！追いつかれるぞ！」
「わかってる！うるせぇな！」
「お前ら喧嘩してんじゃねぇよ！」
「うわぁぁぁ！マジやべえ！！」
私と同じように化け物に追いかける側なのかはわからないが恐らく【何か】に追いかけられている人達がこの教室を通り過ぎた。
声からして4人はいる。
あの中に高尾和成君はいなさそうだ。
彼が言ってた仲間だろうか？
彼はちゃんと仲間と合流出来ただろうか？
…って
貴『他人のことより自分のことを心配しなよ…』
呆れた笑いを浮かべながら下を向く。
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サイガ(プロフ) - 睡-ｽｲ-さん» コメントありがとうございます。頑張って修正しますのでお楽しみにお待ちいただければと思います。 (2019年11月7日 22時) (
レス) id: 9c794300d7 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ- - サイガ様の脱出シリーズ、書作の更新時からずっと楽しく拝見させていただいてます！修正などって大変ですよね、再構成から入りますし…ゆっくり、サイガ様のペースで構いませんので更新、完成を楽しみにしています！！ (2019年11月7日 11時) (レス) id: 471e0d1ff2 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - LiLiToさん» コメントありがとうございます。今修正を行っているため鍵付きにしております。 (2019年10月4日 7時) (レス) id: 9c794300d7 (このIDを非表示/違反報告)
LiLiTo(プロフ) - この作品の２と３が鍵付きなのですが解除パスってないのでしょうか？ (2019年10月3日 5時) (レス) id: 41e08bc415 (このIDを非表示/違反報告)
CHIHO(プロフ) - 全然大丈夫です！ゆるりと気長に待ってます！！ (2019年8月30日 9時) (レス) id: 6e1910104e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サイガ
| 作成日時：2015年7月20日 22時
