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どういう仕組みか分からないし、こちらが干渉出来るのかも分からない。
もちろん干渉していいのかも分からない。


黛「そんなの知るか。それより月城、顔色悪くなってる。ここを出るぞ」


黛に腕を引かれたその時、ガラッと音が聞こえて入って来たのは女子生徒。


だけどその女子生徒の顔も名前もわからない。
どうしてなのか顔が暗くて見えていない。


「…」


「何見てんの?アンタも便利屋と同じ目に遭いたくなかったら先生に告げ口せずに帰れよ」


違う、そんなことを言ってないで早く逃げないと…
そう思ってそちらへと身体が動かない。


貴『黛!早く出よう!』


黛「やってる!」


先ほどから黛が扉を開けようとしているが、扉は全く開く気配がない。
背を向け黛と2人で扉を開けようと力を入れていると背後でガシャンッ!!と大きな物音が響き勢いよく振り向いた。


「キャアァァァァ!!」


「ゆっこ!」


「アンタ何してくれてんのよ!」


そこで目にした光景は、顔も名前もわからない女子生徒が椅子の脚を持って立ち尽くす姿。
その先には交換日記メンバーのリーダーが血を流して倒れていた。


「あなた達が誰かをいじめていようがどうでもいいの。でもこの子は傷つけてはいけないの。その報いは受けてもらうわ…」


凛とした綺麗な声だけど、言っていることは恐ろしかった。
言った瞬間、女子生徒は両手で椅子の脚を持ち大きく振り下ろし、交換日記メンバー達を殴りつけていた。


「やめて!やめてよ!」


「痛い!痛いよぉ!!」


「ごめんなさい!許して!もうしないから!!」


泣き喚き、どんなに4人が謝ってもやめることなく椅子で殴りつけている。
1人は頭から血を流し、1人は足が大きく腫れ上がり、1人は気を失っていて、1人は蹲り動けなくなっていた。
教室の床は少しずつ血で染まっていく。


貴『いや…やめて…もう…やめて…』


あの時の音が、声が、恐怖が蘇る。
私はその場に蹲り耳を塞ぐ。
この事件後、あの女子生徒はどうなったか覚えてないけど、交換日記メンバーは後遺症を残した者、転校した者とそれぞれで4人が学校に来ることがなくなったのは覚えている。


黛「月城!」


顔を上げると黛がこちらへ手を伸ばしている。
その手を取るといつの間にか開いた扉から教室を出て黛に手を引かれて走りこの場から離れた。

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サイガ(プロフ) - 睡-スイ-さん» コメントありがとうございます。頑張って修正しますのでお楽しみにお待ちいただければと思います。 (2019年11月7日 22時) (レス) id: 9c794300d7 (このIDを非表示/違反報告)
睡-スイ- - サイガ様の脱出シリーズ、書作の更新時からずっと楽しく拝見させていただいてます!修正などって大変ですよね、再構成から入りますし…ゆっくり、サイガ様のペースで構いませんので更新、完成を楽しみにしています!! (2019年11月7日 11時) (レス) id: 471e0d1ff2 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - LiLiToさん» コメントありがとうございます。今修正を行っているため鍵付きにしております。 (2019年10月4日 7時) (レス) id: 9c794300d7 (このIDを非表示/違反報告)
LiLiTo(プロフ) - この作品の2と3が鍵付きなのですが解除パスってないのでしょうか? (2019年10月3日 5時) (レス) id: 41e08bc415 (このIDを非表示/違反報告)
CHIHO(プロフ) - 全然大丈夫です!ゆるりと気長に待ってます!! (2019年8月30日 9時) (レス) id: 6e1910104e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サイガ | 作成日時:2015年7月20日 22時

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