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これ以上彼らがここで長居する意味なんてないだろう。
それに体育館にはお仲間が帰ってこない事に次の作戦でも立てたいるんじゃないだろうか？
貴『…私はしばらくはここで休んでいるし、3人は体育館に戻れば？戻ってないんでしょう？他の人達が心配して捜しに来ると思うけど』
森「でもAちゃんが…」
呼び方急に変わったな…。
何の心境の変化ですか。
貴『いざって時は逃げるから心配ない』
黄「だったらAっちも一緒に体育館に…」
貴『却下。…っち！？何Aっちって！』
森山君も黄瀬君もいきなり呼び方変えてきたな…。
それだけ私のことを少しずつ仲間として、同じ巻き込まれた側として見てくれているのだろうか…。
黄「俺、尊敬してる人には敬意を示すんス！」
貴『…先輩方は？』
黄「先輩は先輩ッス！尊敬はもちろんしてるッスけど礼儀は大事ッス！」
森「その割には礼儀なんてなってないけどな」
小「そうだな」
黄「そんなことないッス！」
また茶番が始まった。
いちいちこんなことに付き合うのは面倒だし、何より小堀君はさっきから苦笑いで見守ってるだけで1番の被害者に見える。
私も呆れかえってその様子を見ていた。
貴『はいはい、もういいから行ってきなよ』
呆れて何だか笑えてきた。
何だかこんな感じは久しぶりな気がする。
黄「…」
呆れて返っているところに、突然黄瀬君がこちらを見て固まった。
一体どうしたのだろうか？
もしかして後ろに何かいる？
振り返ってみたけど何もない。
貴『…何？』
黄「Aっちの笑った顔初めて見たッス！」
貴『…いや、笑ってない』
小「表情は柔らかくなったと思うよ？」
そう指摘されたものだから私はわざと口角を下に下げようと両頬を引っ張る。
森「そんなムキになるAちゃんも可愛い」
と、真顔で言うから寒気がして、思わず黄瀬君を盾にしてしまった。
そしてそのままついでのようにグイグイと、黄瀬君の背中を押して保健室から出て行かせようとする。
しかし、残念ながら私の力では黄瀬君を押せない。
その様子を3人は互いに顔を合わせて笑ってたなんて私は知らない。
小「それじゃあ、体育館に戻ったら実渕に保健室行くよう伝えておくよ」
どうして玲央を呼ぶのか？
一瞬思ったけどすぐに分かった。
貴『包帯、ここにたくさんあるからって言っておいてね』
それじゃあ、と出ていく3人を見送り、私はもう一度ベッドに入り眠りに就いた。
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サイガ(プロフ) - 睡-ｽｲ-さん» コメントありがとうございます。頑張って修正しますのでお楽しみにお待ちいただければと思います。 (2019年11月7日 22時) (
レス) id: 9c794300d7 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ- - サイガ様の脱出シリーズ、書作の更新時からずっと楽しく拝見させていただいてます！修正などって大変ですよね、再構成から入りますし…ゆっくり、サイガ様のペースで構いませんので更新、完成を楽しみにしています！！ (2019年11月7日 11時) (レス) id: 471e0d1ff2 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - LiLiToさん» コメントありがとうございます。今修正を行っているため鍵付きにしております。 (2019年10月4日 7時) (レス) id: 9c794300d7 (このIDを非表示/違反報告)
LiLiTo(プロフ) - この作品の２と３が鍵付きなのですが解除パスってないのでしょうか？ (2019年10月3日 5時) (レス) id: 41e08bc415 (このIDを非表示/違反報告)
CHIHO(プロフ) - 全然大丈夫です！ゆるりと気長に待ってます！！ (2019年8月30日 9時) (レス) id: 6e1910104e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サイガ
| 作成日時：2015年7月20日 22時
