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相手の心が分かればそれは神様だ。
貴『【…安心、それが人間の最も近くにいる敵である】』
黒「…シェイクスピアですか？」
貴『そう。…何が敵で何が味方かわからない私にとって、安心なんて何一つない。君達と行動を共にしても安全なんて保証されない』
私の言葉に3人は黙って聞いてくれている。
貴『…だけど、伊月君が私を敵ではないと思ってくれるなら、その期待に応え、次の目的地を給食室にして一緒に行くよ』
ゆっくり立ち上がると少し身体がふらついた。
1人で動くのはまだ早かったようだ。
しっかり息を整えてからチラッと黒子君達を見た。
貴『…ごめん。誰か手を貸してくれないかな？』
なんだか格好つかないな…。
伊「わかりました」
そう言って伊月君が私の腕を支えてくれる。
やっぱり男の子は力があるな…。
貴『ありがとう』
伊「いえ、大丈夫ですよ」
こうして成り行きで共に行動することになったがまあ、こんなところから早く出れるならもうなんだっていいかな…。
本館から西校舎へ移動し給食室へとやって来た私達。
移動まで化け物に遭遇することはなかった。
貴『…この先が給食室だよ。伊月君、ありがとう。もう大丈夫』
伊「また何かあれば言ってください」
貴『何かあれば、ね』
なるべく頼らないようにはするつもりだけど、この先何があるかわからないからな…。
伊「開けた瞬間出て来そうだな」
黒「フラグ立つようなことはやめてください」
火「…」
黒「ほら、火神君が怖がってるじゃないですか」
火「べ、別にビビってねーし！」
彼らのやり取りを一歩離れて見守っていた。
仲が良いんだろうな。
貴『…フフ』
黒「やっと笑いましたね」
パッと前を見ると3人が微笑ましそうに私を見ていた。
貴『…笑ってない』
火「ツンデレかよ！…です」
黒「隠さなくてもいいじゃないですか」
なんかちょっと恥ずかしくなって視線を逸らす。
貴『火神君、その敬語おかしいからね。敬語苦手なら使わなくていいし、とりあえず早く開けて』
なんか周りがニコニコとこちらを見るから余計に恥ずかしさでいっぱいになる。
なんとか急かして給食室の扉を開けてもらい中へと入った。
火「スゲー異臭…」
確かになんか生臭いものが漂っている気がする。
腕で鼻を防ぎながら、とりあえず奥の調理場まで足を進めた。
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サイガ(プロフ) - 睡-ｽｲ-さん» コメントありがとうございます。頑張って修正しますのでお楽しみにお待ちいただければと思います。 (2019年11月7日 22時) (
レス) id: 9c794300d7 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ- - サイガ様の脱出シリーズ、書作の更新時からずっと楽しく拝見させていただいてます！修正などって大変ですよね、再構成から入りますし…ゆっくり、サイガ様のペースで構いませんので更新、完成を楽しみにしています！！ (2019年11月7日 11時) (レス) id: 471e0d1ff2 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - LiLiToさん» コメントありがとうございます。今修正を行っているため鍵付きにしております。 (2019年10月4日 7時) (レス) id: 9c794300d7 (このIDを非表示/違反報告)
LiLiTo(プロフ) - この作品の２と３が鍵付きなのですが解除パスってないのでしょうか？ (2019年10月3日 5時) (レス) id: 41e08bc415 (このIDを非表示/違反報告)
CHIHO(プロフ) - 全然大丈夫です！ゆるりと気長に待ってます！！ (2019年8月30日 9時) (レス) id: 6e1910104e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サイガ
| 作成日時：2015年7月20日 22時
