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「月城さん…ですよね？俺、誠凛2年、伊月俊です」
と、私をすぐ見つけた少年が声をかけてくれた。
しかも目線を合わせるために座り込んで。
そういえば体育館でも名前教えてくれた子だ。
「僕は1年の黒子テツヤです」
火「どもっす」
黒「えっと…よろしければ名前を教えてください」
体育館で聞いてないのだろうか？
不思議に思って彼らを見つめていると彼らも不思議そうに私を見つめ返していた。
本当に知らないのか…。
貴『…洛山の3年、月城Aだよ』
黒「よろしくお願いします。月城さん」
よろしくする気ゼロの握手を交わせば、なんとなく彼らは私を探しに来たわけではないことがわかった。
伊「この部屋はもう調べました？」
貴『いや、まだ何もしてないよ』
伊「それじゃあこっちで調べておくので月城さんは休んでいてください」
最初からそのつもりだったから私は黙って目を閉じた。
大分痛みも治ってきたしもう少ししてからここを出よう。
次はどこへ行こうかな。
ここから出るヒントがあればいいのだが…。
それに失った一部の記憶についてもいろいろ調べたい。
勘だけどこの学校のどこかにあるはず。
何か大切なものを失っているはず。
黒「鍵を見つけました」
火「鍵ってどこのだ？」
彼らのやり取りを目を閉じたまま聞いている。
黒「給食室って書いてます」
火「給食室ってどこにあるんだ？」
給食室か…。確か給食室は…。
貴『1階西校舎側。体育館みたいに廊下の先にあるよ』
私の記憶が正しければの話だけど…。
ここが別世界だとしても、私の通っていた小学校をモチーフにしているなら西校舎にあるはず。
伊「俺ら1階担当だし行ってみようか。よかったら月城さんも一緒にどうですか？」
まさか誘ってくるとは思ってなくてパッと目を開ける。
目の前には伊月君がいた。
火「伊月先輩、いいんすか？その人…」
と、火神君はどこか不安気にしている。
怪しんで正解だと思うよ。
伊「もしこの人が敵だとしてら、俺達すでに死んでると思うんだ」
貴『…そうしないのは他に理由があるから…とか考えない？』
普通ならいろいろ怪しむと思うけど。
私は彼の反応を観察してみた。
伊「うーん…、俺個人としては月城さんは悪い人には見えないから」
ニコリと笑いかけてくれる伊月君。
本心なのか上辺なのかは私にはわからない。
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サイガ(プロフ) - 睡-ｽｲ-さん» コメントありがとうございます。頑張って修正しますのでお楽しみにお待ちいただければと思います。 (2019年11月7日 22時) (
レス) id: 9c794300d7 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ- - サイガ様の脱出シリーズ、書作の更新時からずっと楽しく拝見させていただいてます！修正などって大変ですよね、再構成から入りますし…ゆっくり、サイガ様のペースで構いませんので更新、完成を楽しみにしています！！ (2019年11月7日 11時) (レス) id: 471e0d1ff2 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - LiLiToさん» コメントありがとうございます。今修正を行っているため鍵付きにしております。 (2019年10月4日 7時) (レス) id: 9c794300d7 (このIDを非表示/違反報告)
LiLiTo(プロフ) - この作品の２と３が鍵付きなのですが解除パスってないのでしょうか？ (2019年10月3日 5時) (レス) id: 41e08bc415 (このIDを非表示/違反報告)
CHIHO(プロフ) - 全然大丈夫です！ゆるりと気長に待ってます！！ (2019年8月30日 9時) (レス) id: 6e1910104e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サイガ
| 作成日時：2015年7月20日 22時
