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先程まで着ていたジャージは血が付いてしまい、玲央が「私の使って」とジャージを貸してくれた。
どうして会ったばかりの奴にそこまで出来るんだろうか？
まあ、人のこと言えないか。
私も和成とは会ったばかりなのに囮になってまで助けたんだし。
さて、私はこの後どうしよう。
劉君や火神君にはお礼を言わなきゃ…。
「少しいいですか？」
立ち上がろうとすると突然声をかけられて顔を上げた。
左右の目の色が違う赤髪の少年。
どこかで見た気がする。
「洛山高校1年、赤司です」
貴『…ああ、生徒会の』
また一瞬にして思い出せた。
確か1年なのに生徒会長やってる子だってクラスで騒いでいたような…。
頭も良くてカッコいいよねって話してたんだっけ…。
あれ？私はそんな話を誰としてた？
赤「大丈夫ですか？」
これをかけられて我に返る。
思い出そうとしても何も記憶から出てこない。
黛や目の前の彼など直接見ない限り思い出せないものなのだろうか？
ひとまず記憶に関しては保留としておく。
貴『…ああ、大丈夫。それで何か用だったんだよね？』
赤司君は持っていた物を私に差し出す。
赤「…これ、貴女には分かりますか？」
受け取った古くてボロボロのノートはどこか見覚えのある物だった。
表情には達筆で「交換ノート」と書かれてあった。
内容を見るためにページを捲る。
内容の方もボロボロで文字が霞んでいて読めない部分もあったけど最初のページから順に目を通した。
〔4月＿
クラス替えがないから繰り上がりでみんな同じクラスだし___________メンバーで交換日記をやろうって_______ゃんが言ってこのノートで始めることになった！最初_______らのスター______っこ、み___________スタート！なるべく早く回______！〕
ああ、これを読み続ければ嫌な事がまた掘り起こされるんだろうな…。
それでも私は読み続けた。
〔___月24日
記念すべき2回目の交換日記は私から！今日はみ________が風邪で3人でお昼休みバレーをして遊んで楽しかったよね！次は______________よね！〕
〔5月___
しばらく_____んが学校に来ないから3人でこのノート回すことになった。み________が学校に来たら1番に見せてあげよう。________が来ないと体育の授業でペアが便利屋となっちゃうよ！独りにならないで済むからいいけどね〕
小学生だけじゃなく、女子って群れていないと何もできないんだな…。
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サイガ(プロフ) - 睡-ｽｲ-さん» コメントありがとうございます。頑張って修正しますのでお楽しみにお待ちいただければと思います。 (2019年11月7日 22時) (
レス) id: 9c794300d7 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ- - サイガ様の脱出シリーズ、書作の更新時からずっと楽しく拝見させていただいてます！修正などって大変ですよね、再構成から入りますし…ゆっくり、サイガ様のペースで構いませんので更新、完成を楽しみにしています！！ (2019年11月7日 11時) (レス) id: 471e0d1ff2 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - LiLiToさん» コメントありがとうございます。今修正を行っているため鍵付きにしております。 (2019年10月4日 7時) (レス) id: 9c794300d7 (このIDを非表示/違反報告)
LiLiTo(プロフ) - この作品の２と３が鍵付きなのですが解除パスってないのでしょうか？ (2019年10月3日 5時) (レス) id: 41e08bc415 (このIDを非表示/違反報告)
CHIHO(プロフ) - 全然大丈夫です！ゆるりと気長に待ってます！！ (2019年8月30日 9時) (レス) id: 6e1910104e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サイガ
| 作成日時：2015年7月20日 22時
