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エ「”壊したらママに知らせる”?」
すぐバレる…!?
レ「まあ”通知”なんてものが実際
ノ「でもママが僕らにわざと発信器の存在を教えた点を考えると…」
“教えても問題ない”ってことなら……?
レ「簡単には否定できない…」
『迂闊に触って壊すのも危ない……』
ノ「壊すのはあくまで逃げる時」
エ「えぇえ!!?でも、じゃあどうやって、壊し方…!!!」
レ「それなんだけど、この「形」と「大きさ」、ちょっと思い当たることがある。この件は俺に任せて
くれないか」
エ「!」
ノ「
レ「ああ」
エ「レイが言うなら、じゃあ任せた」
ノ「あとは《全員を連れ出す方法》。
“みんなママを信じきっていること”と、”多分、真実に耐えられないこと”問題だな……」
『《嘘ついて連れ出す》とかになるのかな…』
レ「それと単純に”能力的不足”な。わかりやすく言えば”足手まとい”」
エ「『レイ!!!💢』」
エマは持っていたボールをレイに向けてブンっと思い切り投げる
しかしレイは落ち着いてキャッチし、理由を説明する
キャッチできたのがなんか悔しい…
レ「でも事実だろ?運動が苦手な奴もいるし、ロクに歩けない赤ん坊もいるんだぞ」
ノ「………」
『………』
____レ「方法は一つ。ママとシスターを…」
ノ「………」
エ「それについては考えた!」
ノ「えっ」
エ「考えがあるの」
———数日後———
イ「あら、今日もまた一人で読書なのね」
レ「まぁね」
ママは誰もいない広場を見て、レイに問う
イ「みんなは?」
レ「さぁ———森で鬼ごっこじゃない?」
みんなが一斉に森の奥へと逃げる
エマと私は年少者を統率する
エマが木の上に登り、方向を示す
エ「こっち!」
____ノ「《鬼ごっこ》?」
エ「そう、鬼ごっこ。ノーマンが《鬼》で、みんなが逃げるの。
『!』
ノ「遊びのフリをした”訓練”ってことか……」
____レ「戦略だ」
遊びのフリならママにもバレない!
エ「それをすれば鬼から逃げられるってわけじゃないけど、脱獄にせよその後にせよ、逃走の基礎力は
上げられると思う。体の使い方は私とAが教える…頭の使い方は…ノーマンとレイが先生で」
____エ「私達が生徒」
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年10月23日 15時