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section 2 ページ32

エ「”壊したらママに知らせる”?」



すぐバレる…!?



レ「まあ”通知”なんてものが実際あれば(・・・)の話だけど」

ノ「でもママが僕らにわざと発信器の存在を教えた点を考えると…」



“教えても問題ない”ってことなら……?



レ「簡単には否定できない…」

『迂闊に触って壊すのも危ない……』

ノ「壊すのはあくまで逃げる時」

エ「えぇえ!!?でも、じゃあどうやって、壊し方…!!!」

レ「それなんだけど、この「形」と「大きさ」、ちょっと思い当たることがある。この件は俺に任せて
  くれないか」

エ「!」

ノ「いい(・・)の?」

レ「ああ」

エ「レイが言うなら、じゃあ任せた」

ノ「あとは《全員を連れ出す方法》。
  “みんなママを信じきっていること”と、”多分、真実に耐えられないこと”問題だな……」

『《嘘ついて連れ出す》とかになるのかな…』

レ「それと単純に”能力的不足”な。わかりやすく言えば”足手まとい”」

エ「『レイ!!!💢』」



エマは持っていたボールをレイに向けてブンっと思い切り投げる

しかしレイは落ち着いてキャッチし、理由を説明する


キャッチできたのがなんか悔しい…



レ「でも事実だろ?運動が苦手な奴もいるし、ロクに歩けない赤ん坊もいるんだぞ」

ノ「………」

『………』



____レ「方法は一つ。ママとシスターを…」



ノ「………」

エ「それについては考えた!」

ノ「えっ」

エ「考えがあるの」




———数日後———



イ「あら、今日もまた一人で読書なのね」

レ「まぁね」



ママは誰もいない広場を見て、レイに問う



イ「みんなは?」

レ「さぁ———森で鬼ごっこじゃない?」



みんなが一斉に森の奥へと逃げる

エマと私は年少者を統率する


エマが木の上に登り、方向を示す



エ「こっち!」



____ノ「《鬼ごっこ》?」

エ「そう、鬼ごっこ。ノーマンが《鬼》で、みんなが逃げるの。頭と(・・)体を使って」

『!』

ノ「遊びのフリをした”訓練”ってことか……」



____レ「戦略だ」



遊びのフリならママにもバレない!



エ「それをすれば鬼から逃げられるってわけじゃないけど、脱獄にせよその後にせよ、逃走の基礎力は
  上げられると思う。体の使い方は私とAが教える…頭の使い方は…ノーマンとレイが先生で」




____エ「私達が生徒」

section 3→←8話 考えがある



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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年10月23日 15時

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