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8話 考えがある ページ31

エ「外だー!!」

イ「エマ、待って」

エ「?」

イ「襟が曲がっているわ」

エ「わ!気づかなかった、いつから!?」

レ「ガキ(笑)」

エ「(`・‸・´)」

イ「( ◠ ‿ ◠ )ウフフ。行ってらっしゃい」



サラッとママは私の左耳の髪をかきあげる


私もママの頬にチュッとキスをしてその場を離れた




エ「行ってきまーす!!」



タタタ…



レ「上出来」

エ「ありがとう、またあとで!」

イ「………」

ク「………」



私が向かった先にはノーマンとAがいた



エ「お待たせ!行こう!」




ー森ー



レ「しかし耳か…確かにこれは気づかねぇな。言われりゃある(・・)けど」

ノ「”採血痕”なんて話も初めて知ったよ…」

レ「俺も」

ノ「そんなすぐ消える痕なのか……」

エ「うん…本当それくらいで消えるし、Aが言ってくれなきゃ気づかなかった。
  私、無意識にずっと疑ってこなかった、ごめん……」

ノ「Aはよく気づいたよね」

『今まで気になってからね。赤ちゃんの血管が細いとはいえ、耳に採血なんかするのかなって
  ずっと引っかかってたから』

ノ「お手柄だよ、エマ、A。「場所」は「形」「大きさ」が判った!()に進める」



「場所」の次———



エ・レ・ノ「「「『壊し方』」」」

ノ「どうする?切開して調べるにしても…」

エ「バレるよね…」



例えば耳に何かしてそれを髪で隠しても…さっきみたいに髪をかき上げられたら……



エ「さっき、内心ドキッとしちゃった。今までも実は見てたのかな…発信器のある左耳に何事もないか
  って…」

『かもね』

レ「個人の信号を特定できない。「確認」なしには位置がわからない。門や塀に近づいても”通知”一つ
  しない。俺達に埋められている発信器は機能としては割と甘い」

エ「えっ、甘いの?」

『でも埋めている…なぜか』

レ「発信器さえ健在(・・)ならどこまでも追える自信があるんだろう。たとえこっそり門や
  塀を越えたとしてもな」



壊れていない、ならば手の内



ノ「待って。それって、もし”通知”するなら発信器が壊れた時(・・・・・・・・)ってこと?」

エ「えっ」

レ「その可能性もあるわな」

エ「?、どういうこと?」

レ「壊れたら追えない、壊れなきゃ追える」

『なら壊れた時だけすぐに解るようにしようってことだよ。例えば…アラーム、とか』

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年10月23日 15時

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