自分で掴む（改) (ページ27)

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レ「敵の出方がわからねぇ以上事は一刻を争う。わかる(・・・)な？エマ、A」

エ「『うん！』」

ママが何考えているかわからない

つまり、いつどんな策(て)を打たれるかわからない

いつどんなピンチが…死に繋がるピンチが

そう(・・)なる前に！！一刻も早く！！

チャンスは絶対潰せない

次に私達が、いや私とAがすべきこと

レ「俺達じゃ近寄れない(・・・・・・・・)」

エ「任せて。私とAがキャロルから発信器のヒント掴んでくる！」

『うん！』

私達全員…必ず生きて農園(ここ)を出る！！

負けない

鬼にも

あの大人2人にも———

ク「やっとこちら側(・・・・)に戻って来られた。機会をいただき感謝します」

イ「私は”補佐役”を一名要請しただけ。特にあなたを呼んだわけではないわ」

ク「先輩のお噂はかねがね…最年少で飼育艦(ママ)に抜擢。上物以上の育成数は全棟歴代トップとか。
　尊敬する先輩の下で働けて光栄の至りです」

イ「社交辞令は結構よ」

ク「(o_o)」

イ「無駄なお喋りは止めて仕事の話をしましょう」

バサササッ

ク「！」

イ「私の可愛い子供達の資料よ。今ここで覚えなさい。
　毎朝テストで満点(フルスコア)をとるよりは簡単でしょう？」

ク「ﾆｯ。ところで私は何の仕事で呼ばれたのですか？いえ、ありがたい限りですが…」

イ「秘密を知られた」

ク「！！？」

イ「子供二人に秘密を知られたのよ。荷台(・・)も見られている」

ク「でっ、では…規則通り…直ちに見つけて、即時出荷を———」

イ「待ちなさい」

ク「！」

イ「大丈夫よ、必要ない。既に”標的”の見当もついている。
　出荷まで逃さなければいい(・・・・・・・・・・・・・)のよ。私(ここ)子供は特別なの。これは農園の利益でもある。」

ク「上に…報告しないんですね…？」

イ「しないわ。”標的”は私がしかるべき手順(・・・・・・・)で処理をする。
　あなたは”見張り”…ただ何も考えずただ”見張り”でいればそれでいい……この家の主(ママ)は私、
　あなたは”補佐(シスター)。あなたには私に準じた権限を与えるけれど、あくまで私の指示に従って
　もらうわ。いいわね？シスター(・・・・)・クローネ」

イ「ﾆｯイエスマム(・・)イザベラ」