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5話 やられた! ページ22

これで3日目…



___エ「まずいよ。疑われてるってことだよね!?何かバレて…?」

レ「落ち着け、敵の立場(・・・・)で考えてみ」

エ「敵の立場?」

『どの子供にも反応はない、ならまず年長者(わたしたち)を疑うのは”当然”でしょ?
  だから怖がる必要はないよ(^^)』

ノ「油断は禁物だし、これまで以上に用心はすべきだけど、大丈夫。何も掴まれていない」

レ「ボロを出すな。出せばママの思う壺だ」

エ「………」



本当すごいな3人とも

何でそんな頭回るの!?



ノ「行こう」



いつも…昔っからそう

そうだ、この力(・・・)…”戦略”


___「観察」「分析」「敵の()を読む」……

ほしい…私も…こうなりたい…追いつきたい!!

誰一人死なせないために…!!



レ「———にしてもウゼェな」

『ねぇ〜…これで3日目…ε-(-。-;』

レ「食糧庫の整理。予備リネンの点検。空き部屋の片付け」



“どうでもいい仕事”ばっかふって昼間の自由時間すらナシかよ


時間は有限、焦らせてボロを出させる作戦?
———いや、それにしては妙だ、何か……


でもとりあえず盗ったのがテーブルクロスでよかったー!!
シャツやシーツならバレてた…!


ママはこんなことをさせて何をする気なんだろう…?
私たちがボロを出すのを待ってるの…?ママに焦りはない…あの余裕はどこから…?




ド「あーーー、遊びてぇ〜!!!」

『ビクッ (o_o)』



掃除中、ドンが大声で叫ぶ



ド「ねぇ、なんで俺らだけ!!?」

レ「Σ(-᷅_-᷄๑)」

エ「(ごめん…)」

ギ「……」



ギルダは部屋の中でギャーギャー叫ぶドンに冷たい視線を送る



ド「何の罰ゲーム!?何か悪いことした?俺達!」

ギ「ドン、ちょっとこっち手貸して」

ド「えー」

ギ「ほら早く!」

レ「………」



ギルダはドンを引っ張って部屋を出て行く



レ「………」



シ…ン



ノ「やはりアレ(・・)を何とかしないと脱走は不可能だ」



———発信器



エ「でもどうやって…あれから体中探したけど、埋められた手術痕(あと)なんてどこにもなかったよ」

『服や靴にもね…』

ノ「レイ」

レ「人間の科学技術の常識から考えれば、恐らく電波を使った発信器。でもそれには電池がいる、消費も
  早い。ちょっと計算もしてみたけど、電池寿命が10年以上で、手術痕が残らないほど超小型」

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年10月23日 15時

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