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section 4 ページ21

レ「……は…なんでだよ、”ノーマン(おまえ)”は違うだろ!?もっと冷静で…いつだって“正解”を…」



———そうだ

俺より、誰より

お前こそ(・・)———



レ「なのにどうして…」

ノ「好きだから。好きだからエマには笑っていてほしいんだ(^^)」

レ「………頭おかしいだろ…それでエマとAが死んでもいいのかよ!!」

ノ「死なせない。そのために僕は僕を利用するんだ。幸い、僕はやろうと決めてできなかったことは
  一度もないんだよ〜(^^)」



こいつ…!



ノ「泥も焼けば器になるでしょ。土によるけど、泥舟が必ずしも沈むとは限らないよ」

レ「馬鹿げてる!」

ノ「…かもね」

レ「?」

ノ「どうする?僕もエマもAも正気じゃない、完全に血迷ってる。
  放っとけないだろ」

レ「———クソっ」



ナメやがって



レ「放っとけるわけねえだろ」



エマとAのところへ戻ると、レイは一冊の本を差し出した



レ「これ見ろよ」



スッ…



エ「《機械工学と人類の歩み》……」

『うへぇ…また難しい本を…』

レ「じゃなくて中、出版年」



バッ



ノ「2015年…」

レ「施設(ハウス)にある本でそれが一番新しい。素直に考えりゃ少なくとも2015年までは(これ)
  出版できる世界(・・・・・・・)だったってことだ」


「「『!!』」」

エ「30年前…」



30年で何が…!?



レ「さっきはああ言ったが、ほんの30年。外に人間社会がある可能性もゼロじゃない。だが、勝算のねえ
  バクチじゃダメだ。外を知り、敵を知り、策を打ち生き延びる。やるからには勝つぞ」

エ「うん!」



ハウスに戻り、図書室へ向かう



『地図の発行は2010年…か』



世界は今どうなっている!?



エ「考えてみたら現在地…———このハウスがどこにあるのかもわかんないんだよね…正確には」

レ「太陽が南寄りに昇って見えるから《北半球》。四季があるから《中緯度》のどっかかな」

『そんなレベル…』



外には鬼…どこまで(・・・・)どれだけ(・・・・)!?力がほしい、誰一人死なせない力…!



レ「カメラ、盗聴器のチェック、柵の先の確認、ロープの入手…今のところ概ね順調だろ。次どうする?」

イ「レイ、ノーマン、エマ、Aー!」

エ「ママの声だ!」



行ってみるとドンとギルダもいた



エ「(ギルダとドンも!)」

ド「何?ママ」

イ「お手伝い、頼めるかしら?」

5話 やられた!→←section 3



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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年10月23日 15時

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