自分で掴む（改) (ページ18)

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4話　“最善” ページ18

『ねえレイ———』

レ「ああ、俺も同じことを思ってた」

＿＿＿エ「ロープなんてない？」

ノ「うん、だってハウスの生活に必要のないもの」

確かに…！！

ノ「でも」

アレなら必ず

施設(ここ)にある

ノ「あった！」

テーブルクロス！！

エ「”ロープ”ゲット！」

それぞれ体に巻きつけたロープを穴の空いた木の中に隠す

これで塀は越えられる

ノ「さぁ、難題はこれからだ」

エ「うん…」

“発信器”……そして”全員を連れ出す方法”

エ「ねえノーマン。レイとAには話しても大丈夫なんじゃないかな…」

ノ「それは僕も考えてた。
　レイならパニックにならないだろうし、物知りな分機械にも詳しい。
　 Aは多分、多少パニックにはなると思う……けど、全員で逃げるとなった時にAの
　統率力は必要になる。きっと二人なら戦力(ちから)になってくれる」

冷静で的確

レイは常に先を読んで最善の判断を下す…

Aはみんなに好かれている

それにいつも多角的な視点で見ているから、僕らが気づかないことにも気づくだろう

全員で生き延びるためにもレイとAの協力(たすけ)は必要不可欠だ

けれど(・・・)…

エ「？」

ノ「Aにはエマから話して、レイには僕から話すよ。
　だからエマは一度戻って…」

レ「なんで？今話せよ」

エ・ノ「「！！？」

『なんかごめんね？』

エ・ノ「「レイにA！？」」

レ「悪りぃ、ツケてきた」

エ「〜〜〜〜！！！？？」

『そろそろ気になるんだもん！(ㆀ˘･з･˘)』

レ「だから問い詰めようと思って」

レイは私に本を渡した

エ「？？」

レ「門で何があった？」

エ「え？」

レ「だって明らかに様子おかしかったし、「間に合わなかった」のにお前ら手ぶら、何もねえわけねえだろ
　吐け」

レイは怒って私とノーマンにコブラツイストをする

ノ「するどい！」

エ「(やっぱりレイも頭いい！！)」

ノ「助けてくれる？」

エ「ケホケホ」

『？』

レ「？、おう」

ノ「話すよ、僕ら全員ここから逃げなくちゃならないんだ」

イ「………」

レ「鬼…農園…ママが敵…？……ヤバくね！？
　！、あっ、だから格子窓！」

のみこみ早っ！！！

『ママが敵で…ここから逃げなきゃならない…？コニーはもう、この世にいない…？』