自分で掴む（改) (ページ16)

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そんなサラリと…！さすがノーマン…

ノ「でもまさか建物(ハウス)じゃなくて食品(ぼくら)のほうに細工がしてあるなんて……迂闊だった」

ギィ…

ノ・エ「「………」」

エ「もう…バレてるかな…ママに。私達が塀まで行ったこと」

ノ「どうだろう…昨日あの場でバレなかったことを考えると、ママは常に僕らの居場所を把握している
　わけじゃない。「確認(・・)」して初めて位置を知る(・・・・・・・・・・)。だからもし、発信器の信号が個人を特定
　できるもので、ゆうべの帰り道や昨日の昼間にママが「確認」していれば…」

バレている

行ったこと、知ったこと、逃げること

ノ「でもまだそうと決まったわけじゃない。僕はまだ………少なくとも”誰か”の特定はできていない
　と思う。でなければあんな回りくどい警告はしない。直接僕らに”脅し”をかける。
　だから…」

ド「おーい、ノーマン、ちょっといい？」

ノ「待って、今行く」

エ「(╹ ◡ ╹))」

私が笑顔で頷くとすぐにドンの方へ行く

ド「俺らの部屋の時計がさぁ」

ノ「あー…これは油をささないと……」

だから(・・・)今はやっぱり普段通りに振る舞うこと

私はコニーの絵があったところに手をつく

コニー…

ギィ

ノ「エマ」

大丈夫、ちゃんとできる

まずはロープを…

イ「(・・)」

ドクンドクン

イ「どうしたの？エマ。顔色が良くないわ。
　そう言えば、今朝はいつもより元気がなかったんじゃない？」

エ「そんな…こと……」

バレて…る？

“脅し”？見られた！？

ママは———…

違う

反応を見てるんだ

これがママ…

＿＿＿イ「エマ、大好きよ」

＿＿＿イ「大丈夫よ、エマ」

———信じてた

本当に大好きだったのに

ママにとって私達は最初から———

怖い、泣きたい、悔しい、悲しい、叫びたい

エ「何でもないよ(^^)」

イ「(o_o)」

退けない

退けばママが攻めてくる

エ「ただ、私ももうじきハウスを出るんだと思うと寂しくなっちゃって」

ここで負けたらみんな死ぬ

イ「エマはハウスが好き？」

エ「ハウスもママも(・・・)大ー好き！」

私は笑顔でママにハグをする

ぎゅっ

エ「コニー、今頃どうしてるかなぁ。
　コニーね、大人になったらママみたいなお母さんになりたいんだって」