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2話 出口 ページ11

___エ「コニー」



コニーがいない



___エ「コニー?」



どこを探してもコニーの姿はない



___エ「コニー?」



カーテンをめくると、テーブルの上にお皿が並び、そのお皿の上にはコニーが乗せられていた


現実の正体



___エ「コニー…?」



ここは農園で


私達は———




ガバッ



エ「ハァッハァッ」



私達は鬼に飼われる”食用人間”


殺される

いや逃げるんだ。もう誰も殺させない!!



フィ「おっはよ——!!」

ギ「こらフィル、走らないの」

『う〜…おはよ〜…(_ _).。o○(泣)』



Aは眠そうにしながらも、おでこを抑えて涙目



エ「A?涙目でどうしたの?」

『ギルダに朝デコピンされた〜…(>_<)』

エ「え?」



おでこの手を離すと少し赤く腫れていた



ギ「そ、それは…!Aが何回も呼んだって起きないからでしょ!?///」

『だからってデコピンしなくてもいいじゃん〜…( ; ; )』

エ「それはAが悪いね」

『え〜…!?』

エ「ちゃんと朝早く起きられるようにしなよ」

『うん…』


「これはこっち?」

イ「ええお願い。マルクはお皿並べて」

マ「はいママー」

イ「(^^)」



いつもの朝

まるで全部夢だったみたい



ノ「おはようエマ!」



でも夢じゃない



エ「おはようノーマン!」



___ノ「いいかいエマ、普段通り振る舞うんだ。
  僕達は今夜規則を破って門へ行った。でも何も見なかった」

___エ「!、けど……リトルバーニー」

___ノ「ああ…ママは見つけて不審に思うだろう。だからと言って誰の仕業かまでは判らない。
  行ったこと、知ったこと、逃げること、何一つこちらから明かすことはない」



全「「「『いただきます』」」」



___「顔に出せばママは気づく」



ピッ



___「だから今は、まだ誰にも言わない」



ピッ



___「僕達だけで見つけるんだ!!
  ここから抜け出す方法を…!!」



ノ「眠れた?」

エ「うん、でもいつもより早く起きちゃった(^^;)……今朝、初めて気がついた。ハウスの格子窓。
  内側からは届かない位置で固定してある上、ネジ穴が潰してある。
  あれは檻だ



日常に潜む「意図」

好き嫌いなく食べられるおいしい”餌”

汚れの目立つ白い服も、規則正しい生活も、全て商品(わたしたち)品質(いのち)を保つため

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年10月23日 15時

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