＿05. ページ10
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俺はデスサイズ──ユーフォガルドで襲いかかってきた人影を押し退ける。
一方、人影は床に手を付き、綺麗にバク転すると少し俺から距離を取る。
その様子を見ながら、俺は下敷きにしていたマガイモノの男を気絶させ、もう一度そいつを見る。
赤いニット帽に黄色いオーバーオール。顔は某巨人漫画の大型巨人の顔が描かれたお面で隠され、髪も男女どちらともとれる長さをしている。
そいつの体つきを観察してみるものの、やはり性別は疎か、年齢すらも分かりゃしない──いや、喉の作りからして男か？まぁ、あのお面を剥ぎ取ってみりゃ分かるか。そんなことよりも、だ。
俺はその男が肩に担いだ大斧を見る。
「…もう一度聞く。ヴァージフト……それは政府専用武器のNormal型CoRE;CoDeのはずだ。普通はNormal型なんぞ一般人が持てる代物じゃあないんだが……どうしてお前がそれを持っている？」
その男の持つ大斧、それは政府が開発したNormal型CoRE;CoDe「ヴァージフト」だった。俺が男に問いかけた通り、政府関係者以外は持っているはずがない。まぁ、一部例外として、シャノン家の連中が所有しているという噂もあるが、今回はどうだっていい。
「………お前、何者だ…？」
男は口を開かなかった。
それを答える義理はないってか？いや、それは許さない。ならば「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」方式をとるまでだ。どんな手を使ってでも無理矢理吐かせればいい。
目先の男と同時に、俺はその場の床を強く蹴り、走り出す。男はヴァージフトを振り上げる。俺もその動作に警戒しながらユーフォガルドを構える。
「っな…！」
すれ違う瞬間、両者の刃がぶつかり合う。
そんな気を構えていた俺は思わず呆気に取られた。
男はヴァージフトを床に突き刺し、それを軸にして宙に飛び上がる。そして、俺の頭上に手を置くと、まるで跳び箱のように俺の体を飛び越える。
すぐさま俺は後ろを振り返るが、男は一直線にマガイモノの男の方へ向かっていた。
俺が咄嗟に動き出すものの、先に動いていた奴に追いつくはずもなく、男はその気絶したマガイモノの体を担ぐと、俺に目もくれず、窓から逃走した。
「すまんレノ君！」
その直後にオスマンが額に汗をかきながら、俺の背後に走り寄る。だが、俺はその姿に目をやらなかった。お面の男が逃げていった窓をじっと眺める。
「……オスマンさん、至急各師団長、副団長および神格者代表取締役に連絡し、緊急会議の要請をして下さい」
「……何かあったん？」
俺はスラスラと砂のように消えていく床に突き刺さったヴァージフトを見ながら言った。
「……政府に、裏切り者がいる可能性があります」
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灰月蓮也(プロフ) - 最終的に兄弟対決になってフィラが負けて「これで革命は終わりだ｡､､､ありがとう｡お兄ちゃん」って言って死んでくれたら僕が嬉しい｡性癖に刺さる｡大好きです｡ (2022年9月1日 21時) (
レス) @page5 id: c79d198a7a (このIDを非表示/違反報告)
AINAIN819(プロフ) - 続編ありがとうございます！！内容が深く面白くめちゃくちゃ好きです！これからも頑張ってください！ (2022年8月27日 9時) (レス) @page5 id: 774cbd6690 (このIDを非表示/違反報告)
しきれさん(プロフ) - 続きだ…！！めっちゃ嬉しいです！更新頑張ってください！！！！ (2022年8月25日 23時) (レス) @page5 id: bb34574bf7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまやみ。 | 作成日時：2022年8月25日 10時
