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「────…あ"…？太平洋に手足縛られて沈められたい？」
「一言もそんなこと言ってねぇよ！！何この子！怖いんだけど！！？」
俺は第3師団団長室に来ていた。突然、呼び出されて何事かと思ったら、扉を開けて直ぐに自分の仕事を俺にやって欲しいと上目遣いでお願いする我ら第3師団の団長──ダレス･アーレインの姿があった。
全身筋肉。図体デカブツ。おまけに政府一の肉体派と呼ばれる彼が今、情けなく縮こまっている。俺はゴミを見るような目で彼を見る。
「……なんで俺があんたの代わりに変態野郎とカジノの視察に行かねぇといけないんですか」
「ちゃんと聞こえてるじゃん。つか、変態野郎じゃなくてオスマン殿ね。君が彼のことを嫌ってるのは分かるけど、頼むよォ、これ以上仕事増やされたら私、過労死しちゃうよ」
「それはそれでありがたいんですけどね。俺があんたの居座る席に座れるんで」
「少しは本音を隠すことを覚えような！？私、一応君の上司だよ！！？」
「………はぁ、俺だって仕事残ってるんですよ。主にあんたが取り零した書類とか」
「それはごめんって！だからその憎悪に満ちた顔やめて怖いから！」
オスマン･ルヴィッチといえば、あの5年前の事件で随分とお世話になった男だ。第2師団団長の上、政府の幹部の一人。
俺が政府の一員となって、第3師団の副団長にまで登り詰めた今、奴とはそこそこは会うものの、滅多に2人っきりという状況になったことがなかった。というか、そういった状況にならないように全力で避けてきた。
そのため、幸い、奴にレノール･アルバヘイト=ネモフィラ･フューラーとはバレてはいないようだが、奴は優れた観察眼を持っている。それから相手を自分の望み通りに誘導する術も。
できればそう関わりたくない人間の一人だ。それにバレたらバレたで後々めんどくせぇしな。
「とにかく、俺ではなくあんたの仕事なんでしょ？だったらあんたが行ってくださいよ。あんたの他の仕事、俺がやっときますんで」
「……んー、そうは言ってもねぇ、もうお迎え来ちゃってるんだよな」
「………………は…？」
俺が目を顰めるのと同時に、俺の肩の上に、ポンッと手が置かれる。今、この状況でそんなことをするのは誰なのか、そんなの予想しなくとも分かるだろう。てか、振り返りたくねぇ。今すぐ逃げ出したい。
俺は壊れた機械のように、ガッガッガッ、と首を後ろに回して振り返る。
そこには満面の笑みを浮かべたオスマン･ルヴィッチの姿があった。
「チャオ〜、レノ君。俺と一緒にくれるよな？」
嫌だ、そんな言葉を発する暇もなく、俺はオスマンに連行されたのだった。
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灰月蓮也(プロフ) - 最終的に兄弟対決になってフィラが負けて「これで革命は終わりだ｡､､､ありがとう｡お兄ちゃん」って言って死んでくれたら僕が嬉しい｡性癖に刺さる｡大好きです｡ (2022年9月1日 21時) (
レス) @page5 id: c79d198a7a (このIDを非表示/違反報告)
AINAIN819(プロフ) - 続編ありがとうございます！！内容が深く面白くめちゃくちゃ好きです！これからも頑張ってください！ (2022年8月27日 9時) (レス) @page5 id: 774cbd6690 (このIDを非表示/違反報告)
しきれさん(プロフ) - 続きだ…！！めっちゃ嬉しいです！更新頑張ってください！！！！ (2022年8月25日 23時) (レス) @page5 id: bb34574bf7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまやみ。 | 作成日時：2022年8月25日 10時
