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｢…、！｣
和｢…なんだ、｣
.
.
.
和｢泣いてなかった｣
｢…、｣
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フランケンシュタインを取られて急に視界が明るくなったからなのか
眼鏡をしてない制服姿のセンセイがアイドルみたいにキラキラしてるからなのか
眩しくて、
上手く目を開けられなかった。
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｢…、センセ｣
和｢…｣
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じっと私を見つめるセンセイの目はやっぱり
ちょっと、ビックリするくらい綺麗で。
油断したら、吸い込まれてしまうんじゃないかって
本気で思った。
本当のことを言うとね、
なんならもうこのまま吸い込まれちゃってもいいかななんて
そんな馬鹿みたいなことも考えてたんだ。
だからさ、
.
和｢…お前のその目、すげぇいいよな｣
｢…え？｣
.
一瞬、私の思ってることがバレちゃったのかと思ったの。
センセイって人の心まで読めるの？って、ビックリして
自分のことを言われてるって全然気付かなかった。
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和｢…アイツのこと見てた時の自分の顔、どんなだったか知ってる？｣
｢…？、し、知らない｣
和｢すんげぇ愛しそうでさ、誰が見ても好きなんだなって分かる顔だった｣
｢…うそ｣
和｢あんなの見たら誰だって、お前に想われてる大野を羨ましいと思うって絶対｣
｢…、…セ…ンセイ？｣
和｢…だからさ、そんくらい、お前の恋は綺麗なんだよ｣
｢…｣
和｢それを恥ずかしい、汚いとか思う必要まっったくねぇから｣
｢…｣
和｢…恋愛の神様の俺が言うんだから間違いねぇよ｣
｢……最後のいらない、｣
和｢あぁ？(笑)｣
｢…センセイ｣
和｢…なに｣
｢…フランケンシュタイン返して｣
和｢は？｣
センセイの手から無理やり奪い取って
それを頭に被せたら
間一髪、
被さった瞬間、頬を温かいモノが伝った。
我慢していたつもりはなかったけど
無意識に抑えていた想いが一気に溢れて
次々と
浮かんでは落ちて浮かんでは落ちて、を繰り返していく。
…人前で泣きたくなんかなかったのに
これは完璧に
センセイのせいだ。
センセイがあんなこと言うから…
和｢…｣
｢…、｣
ほらまた、
頭に乗った優しい重みに
性懲りも無く、涙が零れた。
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skomiya0617(プロフ) - 更新頑張ってください (2020年6月14日 13時) (
レス) id: 8e4b334675 (このIDを非表示/違反報告)
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