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狂犬 23 ページ11

劉「今日は真剣アルね。氷室、神楽坂怒らせてはダメアルよ」


ポンと、劉さんが氷室さんの肩を叩き、諭すように声をかけた。


氷「そうだね、ごめんねAちゃん。またあとで」


岡「気をつけるんじゃぞ?」


劉「ゴリラに心配されるなんて神楽坂は可哀想アルね」


岡「だからワシ人間じゃ!」


ぞろぞろと巨人どもが民宿の方へと向かっていく。
私も早く海常や誠凛、謝り野郎を見つけ民宿に戻ろう。
そう思った時、福井さんから声がかかった。


福「そういえば、神楽坂。桐皇の1年がこの先に1人で向かってたぜ。一応声はかけたんだけど向こうは気づかなかったみたいだった」


貴『そいつ回収して戻ります』


行く方向に間違いは無さそうだ。


福「おう、頼んだ」


陽泉と別れてさらに先へと進む。
邪気の気配は随分と奥からしている。
早く追いついて謝り野郎を連れ戻そう。
きっと高尾がソワソワと落ち着きなく待っているだろうし。
誰かが待ってくれていると、思うだけで何故か嬉しくなる。
前向きになれる。
これまでの私だったら、きっとそんな事を考えもしなかっただろう。



私を変えてくれた唯一の友人。
そんな友人のために頑張りますか。
心の中で1人、改めて気合いを入れた。


そんな時…


黄「Aっち!」


背後から突然名前を呼ばれ振り返った。
そこにいたのは青いジャージの集団。
黄瀬がものすごいスピードでこちらに駆け寄ってきている。
そして両腕を大きく広げて近寄ってきた。
それを私は避けた。


貴『海常の皆さん、このまま今すぐに民宿に戻ってください』


黄瀬はそのまま民家へと突っ込んで行ったが、私は気にせずに笠松さん達に用件だけを伝えた。


笠「やっぱりここは危ねぇところなんだな?」


貴『はい、なので早く戻ってください』


黄「Aっち!避けるなんてひどいッス!」


民家へと突っ込んで行った黄瀬がボロボロになって戻ってきた。


貴『この状況じゃなくてもお前を避けるわ。早く戻れ』


森「Aちゃんはどうするんだ?」


貴『あと誠凛を見つけてないので誠凛を見つけて、桐皇の謝り野郎連れ戻してから合流します』


早「謝(り)や(ろ)うってだ(れ)のことだ?」


貴『は?』


なんて言ったのか聞き取れなかったが、いちいち聞き直す必要もないか。


小「無茶はしないように。こっちは蔵之介さんが守ってくれるが…」

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レイ - 完結おめでとうございます。続編楽しみにしています。 (2019年1月2日 19時) (レス) id: d739f229f9 (このIDを非表示/違反報告)
神代(プロフ) - 完結おめでとうございます!本当に素敵な物語でした!気まぐれ彼女も楽しみに待っています! (2017年11月17日 13時) (レス) id: f49ce96779 (このIDを非表示/違反報告)
如月レン - 完結、おめでとう御座います。最後は、少し涙が出ました。更新、お疲れ様でした。続編、今から読みます。 (2016年8月19日 17時) (レス) id: 84fcaaee34 (このIDを非表示/違反報告)
たにやん(プロフ) - 完結おめでとうございます。いつも楽しみに読ませてもらってました。続編、期待しています! (2016年8月12日 0時) (レス) id: 5939541d69 (このIDを非表示/違反報告)
- 「気まぐれ少女」の完結おめでとうございます!!サイガさんの作品はどれもおもしろいので、いつも更新されるのを楽しみにしています!!気まぐれ彼女も更新頑張って下さい。ファイトです(*^_^*) (2016年8月10日 13時) (レス) id: 8ed0b679fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サイガ | 作成日時:2016年7月11日 20時

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