gr ページ4
そして夕方。私は数時間の結晶を手に持ち、一際目立つデスクへと足を運ぶ
お腹が鳴りそうになるのを頑張って抑え、目の前のデスクに座る男性に声を掛ける。
グ「お、なんだ 書類終わったのか？」
彼こそが私のいる部署の部長だ。
『はい…終わりましたので、チェックの方お願いします』
下手に緊張して敬語になる。緊迫した空気感が襲う中、部長の言葉を待つ。
グ「ほーう……うん。なかなか上出来じゃないか！」
『マジで？！グル氏、ミス無かった？』
そう一言言われてしまえば、そんな下手な緊張はすぐに解けて、いつも通りになる。グル氏と話す事に緊張ではなく、書類のミスのチェックに緊張していたからだ。
グ「ああ、ミスなんてどこにも見当たらなかったゾ 良かったなー間に合って」
そう言ってくれる辺りすごく優しくて良い部長だ。
『ほんと良かったよ！ってあ…ごめんグル氏。仕事中だったっけ』
「いや、俺も全然気にしてへんし、まぁ書類間に合ったんやしたまにはええんとちゃうか？」
優しい…！優しすぎる！
『グル氏優しすぎて眩しい！後で貢ぎ物(マカロン)買ってくるね』
グ「おお！気が利くじゃないか。楽しみにしておくゾ よしじゃあ、引き続き仕事頑張れ。確かA、結構重要なプレゼン資料の制作も任されてへんかったっけか…あれの期限が確か…」
顔が青ざめていくのが自分でもわかる。そういえばそんなのあったなぁ…確か今週末だっけ…？やばい凄く逃げたい
『部長…あの…』
グ「ん？なんだ？」
『そちらのお仕事、どなたかに代わっていただくという事は…』
グ「できるわけないゾ(にっこり) でも、そうやな…マカロンに追加して太ももを触らしてくれるというのなら考えなくも」
出たよ…いつものセクハラ発言。もう慣れてきたけど。
『グル氏最低！セクハラだよ！』
グ「はいはい、冗談言ってへんと、さっさとデスクに戻って手進めてこいや。」
『なっ…冗談言ったのはグル氏でしょ！馬鹿！』
グ「ほう…部長にそんな事言ってもいいのか？」
『すみませんでした』
グ「わかったら早く仕事に戻る。部長命令だ。」
『はぁーい』
一時は軽くなったかと思われた足取りは重いままで、残業も致し方ない気持ちでデスクへと戻った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鹿野ユズナ(プロフ) - 良かったです！私も読み返した時とか、これからも気づいたらまたコメントさせていただきます！更新、無理せず頑張ってください。続き楽しみにまったり待ってます…！では、Arrivederci…♪ (2018年5月4日 0時) (
レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんす(プロフ) - 鹿野ユズナさん» 一か所は見つけて修正しました！もう一か所はまた時間のある時にゆっくり探しますね。 わざわざご指摘ありがとうございます。 もしまた入力ガバありましたら教えていただけると幸いです。 (2018年5月3日 18時) (レス) id: 5e19280e9c (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 大先生のセリフ、夢主ちゃんを呼ぶ時に2回｢名前ちゃん｣ってなってますよ。話数は忘れてしまいましたが…。正確には｢(名前)ちゃん｣ですよね、？ (2018年5月3日 17時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にゃんす | 作成日時：2018年3月28日 0時
